為替リスク対応の新提携：DELTAとトレーダムがクラウドコスト削減へ

為替リスクを乗り越えた業務提携

株式会社DELTAとトレーダム株式会社は、為替の影響を受けやすいクラウド利用料を削減するための業務提携を開始しました。昨今、急激な円安が進行しており、クラウドサービスの利用コストが増大していることが背景にあります。特にAWSなどのクラウドサービスは、ドルでの支払いを基本としており、為替リスクが企業の財務に与える影響は無視できません。

円安の影響

2022年には、1ドル115円だった為替レートが10月には150円にまで変動しました。この急激な変化は、企業のサーバーコストに直接的な影響を及ぼし、多くの企業がコスト削減を模索する状況にあります。トレーダムは、為替リスクを効率的にコントロールする「トレーダム為替ソリューション」を提供しており、特にフィンテック業界での経験を生かし、企業のグローバル展開をサポートしています。

一方、DELTAは完全成果報酬型のクラウドコスト削減サービス「CTO booster」を持つ企業で、これまでに150社以上の導入実績があります。技術負債の解消支援に特化したプロフェッショナルでもあり、顧客のニーズに応じた効率的なコスト削減を行っています。

提携内容とメリット

今回の業務提携では、DELTAの「CTO booster」とトレーダムの為替ソリューションを融合させ、顧客企業に幅広いコスト削減策と為替リスク対策を提供します。具体的には、現行クラウドコストの完全成果報酬型削減と、将来の為替リスクコントロールを組み合わせることで、顧客へより包括的な価値を提供。これにより、顧客の収益安定化を目指します。

FinOpsへの取り組み

さらに、この提携は近年注目されているFinOps（財務オペレーション）の概念に基づき、継続的なコストレビューと最適化を促進します。オンライン上でのクラウドコスト管理を強化し、企業がリスクに柔軟に対応できるよう支援することを目指しています。

今後の展望

DELTAとトレーダムは、本提携を通じて広範な顧客層に対し、「現在から将来まで」のコストコントロール戦略を提案し、リスクヘッジの手法を提供します。これにより、業界全体のコスト管理の標準化と高度化を図り、持続的な経営基盤の強化を目指します。

両社の戦略的な協力は、特定の業種にとどまらず、あらゆる規模の企業にとって有用なソリューションとなることでしょう。新たな選択肢が市場に浸透することによって、企業の持続可能な成長に寄与できると信じています。