高熱伝導シート「HEATEX® TS500シリーズ」の販売開始
バンドー化学株式会社が、2026年5月から高熱伝導シート「HEATEX® TS500シリーズ」の販売を開始することが発表されました。この新製品は、自動車の電動化や通信機器、さらにはAIデータセンター向けの強化された性能を求める市場に応えるもので、今後の電子機器開発において重要な役割を果たすことが期待されています。
1. 市場ニーズの変化
近年、EV(電気自動車)を含む車載機器や通信機器の設計において、電子部品の高性能化や高密度実装が進行しています。これらの機器では、効率的に熱を放散することが求められています。この市場要求に応えるためには、低荷重で確実に熱を放散できる材料が欠かせません。そこで開発されたのが、HEATEX® TS500シリーズです。
2. 新製品の特長
(1) 業界トップクラスの熱伝導率
HEATEX® TS500シリーズは、従来の製品と比較して1.5倍以上の高い熱伝導率を実現しています。このシートは非常に柔軟で、発熱部品や冷却機に密着することで、その特性を最大限に引き出します。特に、精密機器においてもその実装が容易であるため、多様な用途での採用が期待されています。
(2) 独自の垂直熱伝導構造
この新製品は、特殊な技術によって熱伝導性フィラーを垂直に配列させることにより、優れた熱伝導率を達成しています。この構造により、電気絶縁性も兼ね備えています。これにより、安全性が確保された上で、効率的な放熱が可能になります。
(3) 熱設計の自由度
HEATEX® TS500シリーズは、約20%の圧縮でもその熱伝導性を安定的に発揮します。これにより、より高圧縮を避ける必要がある精密機器や積層構造における熱設計が容易になっています。設計者にとって、技術的自由度が向上することで、新たな可能性が広がります。
3. まとめ
バンドー化学の「HEATEX® TS500シリーズ」は、自動車や通信機器、最先端のデータセンターにおいて必須の高熱伝導シートとして、今後の技術革新に貢献することが期待されています。この製品は、電子機器の設計進化を支える要素となり、さらなる市場のニーズに対応するための重要な一手と言えるでしょう。今後の展開に目が離せません。