アドバンテッジリスクマネジメントの新たな挑戦
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントが、福祉市場に新たに参入することを発表しました。具体的には、就労移行支援事業の一環としてリワーク施設事業を開始し、復職支援を強化する方向で準備を進めています。この進展は、2025年6月26日の株主総会での定款変更によって承認されたことに基づいています。
リワークとは?
「リワーク」という言葉は、休職している労働者が職場復帰を目指すためのリハビリテーションプログラムを指します。このプログラムは、主にメンタルヘルスに関連した支援を行う機関によって実施されます。当社は既に、休業者の管理を行うクラウドシステム「ADVANTAGE HARMONY」を運用しており、これに加えてクラウド型の復職支援システム「eRework」を提供しています。
新たなニーズへの対応
新型コロナウイルスの影響で、対面でのリワークが難しい状況が続いている中、オンラインでの支援が急速に拡大しました。そのため、「eRework」は業界内で高い評価を受けており、導入企業数も増加傾向にあります。しかしながら、対面型の支援への関心も高まっており、今後リワーク施設を利用したいという人々の需要も増える見込みです。特に、2024年4月からは、復職に向けた福祉サービスの対象が企業に在籍する従業員にまで拡大されるため、リワーク施設の利用希望者数は増加すると考えられます。
復職支援プログラムの進化
当社は、「eRework」に続き、従業員個人を対象とする「toEサービス」としてリワーク施設を開設する計画を立ています。これまでの認知行動療法に基づく支援ノウハウを活かし、メンタルヘルスに特化した専門家を配置することで、オフラインとオンラインを融合させた効果的なプログラムを提供します。具体的には、オンラインでの知識提供や体調申し送りを行い、リワーク施設でのリアルな学びを組み合わせることで、より実績のある復職支援を実現します。
2023年度内に都内に施設を開設予定
当社は、今年度中に東京都内にリワーク施設を開設するための準備を進めています。具体的な詳細については、順次お知らせする予定です。今回の取り組みは、メンタルヘルスの課題に取り組み、復職支援を強化するだけでなく、企業の福利厚生改革にも寄与することを目指しています。今後、アドバンテッジリスクマネジメントがどのようにイノベーションを推進していくのか、その展開に注目が集まります。
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントは、1995年に設立され、以来休職者の所得を支える保険や、企業向けの従業員支援プログラムを提供する事業を展開してきました。今後も、健康経営やウェルビーイングを重視し、支援するサービスのDX化を進めていく方針です。私たちの健康や職場環境をより良いものにするために、同社の取り組みには大いに期待したいところです。