2025年夏、特に中学生と高校生を対象にした新たなスタディツアーが北海道・十勝地方で開催されます。このプログラムは「いのち」に触れ「生きる」を考えることをテーマとしており、参加者は酪農や農業、漁業などを通じて、生産者の思いや生きることの本質について深く学びます。
このツアーは、東武トップツアーズ株式会社が主催し、北海道十勝郡浦幌町に拠点を持つ「NPO法人食の絆を育む会」と「一般社団法人十勝うらほろ樂舎」との協力によって実現しました。本プログラムは、探究学習の一環として、過去にも多くの私立学校が採用しており、参加者は実際の農業や漁業、日常的な食品の生産現場を訪れることができます。
この地域は、日本でも特に食料自給率が高く、1,100%を超える生産力を誇ります。参加者は、農村や漁村が持つ命の源である「食」の存在を身近に感じ、地元の生産者との交流を通じて、思いや苦労を理解することができます。特に、牛と触れ合う酪農体験では、食材がどのように作られているか、またその背後にある命の大切さを感じることでしょう。
この体験を通じて、「いただきます」という言葉の意味や「生きる本質」についてのワークショップも行われ、参加者はより深い理解を得ることが期待されます。また、このプログラムは、次世代の担い手を育成するための重要な取り組みでもあり、地域の人々との交流を通じて、食や命を学ぶことで彼らの視野を広げます。
本スタディツアーは、現代において失われつつある農村と都市のつながりを再構築し、参加者が地域の文化や価値を再認識する機会となるでしょう。関係者との連携を強化し、地域貢献につながる商品やプログラムの開発を進めていく予定です。
十勝の大地で、命を育む原点に触れ、次世代に向けての気づきを得る旅として、多くの中高生の参加を期待しています。この取り組みが、将来の日本を支える担い手を育てる一助となることを目指しています。