イムノロック資金調達
2023-07-14 13:00:08
株式会社イムノロック、シードラウンドBでの資金調達1億400万円を達成
株式会社イムノロックがシードラウンドBで資金調達
株式会社イムノロックは、2023年7月にシードラウンドBとして総額1億400万円の資金を調達したことを発表しました。この資金は、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社、神戸大学キャピタル、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社などの投資家からの支援を受けて確保されました。この資金を活用し、不安定な状況が続くがん治療分野での新しい経口ワクチンの開発をさらに加速させることを目指しています。
会社概要と技術
イムノロックは、ビフィズス菌を利用した新たな経口ワクチンプラットフォーム技術を持つ企業で、神戸大学から誕生したベンチャー企業です。2021年の設立以来、経口によるがん治療ワクチン(B440)や新型コロナウイルス予防ワクチン(BCOV332)の開発に携わってきました。特にB440に関しては、現在進行性尿路上皮がん患者を対象に医師主導治験を行うなど、その進展に期待が寄せられています。
B440は、がん免疫療法の一環として開発されており、細胞傷害性T細胞の誘導を強力に促すことが前臨床試験で確認されています。近年、がん免疫療法や免疫チェックポイント阻害剤との併用効果が注目され、実用化に向けた道筋が見えてきています。
ビフィズス菌の利点
当社が開発した経口ワクチン技術は、従来の経口ワクチンが抱える腸管免疫系への抗原タンパクのデリバリーの問題を解決すべく、ビフィズス菌の特性を活用しています。これにより、腸内環境を整え、免疫機能を高めることが期待されています。ビフィズス菌が樹状細胞を活性化し、最終的にリンパ球ががん細胞を攻撃できる体内のメカニズムを整えることが目指されています。
投資家の声
投資に関する各ベンチャーキャピタルからのコメントもあり、OUVCの担当部長は「B440は、世界初のWT1経口がん免疫療法剤として期待されている」と述べています。KUCの八百板氏は、同社の技術が患者のQOL向上につながる可能性が高いと評価しました。また、フューチャーベンチャーキャピタルも「患者にとって負担の少ないがん治療を実現できる」との期待を寄せています。
まとめ
イムノロックは、今回の資金調達を契機に、経口がん免疫療法剤 B440の開発を加速させ、がん患者にとっての治療選択肢を広げることを目指します。これからも患者により良い医療が提供できるよう、研究開発を継続していく所存です。私たちの未来に期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
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株式会社イムノロック
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区楠町7-5-1神戸大学医学研究科研究棟C
- 電話番号
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078-330-5337