三和運輸機工が運輸安全マネジメント優良事業者として表彰、健康管理に新たな取り組み

三和運輸機工株式会社が運輸安全マネジメント優良事業者等表彰を受賞

2024年12月17日、神奈川県川崎市に本社を置く三和運輸機工株式会社が、国土交通省による令和6年度「運輸安全マネジメント優良事業者等表彰」を受賞することが決まりました。この表彰は、運輸業界における安全文化の確立や運輸安全マネジメントの強化に向けた優れた業績を認めるものです。

表彰の理由

三和運輸機工は、医療情報の電子化を進めるharmo株式会社の「harmoおくすり手帳 for Driver」を導入し、ドライバーの健康状態や服薬状況を管理する取り組みが高く評価されました。このシステムは、ドライバーが自身の服薬情報を記録することで、企業が適切に健康管理を行うことを可能にし、結果的に輸送安全性の向上に寄与しています。

国土交通省の調査によると、健康起因の事故を引き起こした運転者の中で、心疾患や脳疾患の患者が多く見られます。そのため、運輸業界においては、ドライバーの健康を把握し管理することが事故防止に直結しています。この背景からも三和運輸機工の取り組みは重要な意義を持っているのです。

harmoおくすり手帳 for Driverとは

「harmoおくすり手帳 for Driver」は、ドライバーの治療継続や適切な服薬のサポートを目的としたサービスです。2023年からの実証実験を経て、2024年11月5日に正式にリリースされました。このアプリケーションを活用することで、ドライバーは自らの服薬情報を簡単に管理でき、企業側もこの情報を元に健康状態をチェックすることが可能になります。これにより、ドライバーが安心して業務を行える環境が整えられます。

受賞の歓びと今後の展望

三和運輸機工株式会社の中山学氏は、「健康管理の成果は一見わかりづらく、評価が難しいが、長期的には社員が健康に働ける土台作りが大切だ」とコメントしています。また、harmo株式会社の山東崇紀氏も、三和運輸機工との連携を通じて運輸業界の健康を支えるサービスを今後も発展させていく意気込みを示しています。

企業の背景と理念

三和運輸機工株式会社は1984年に設立され、主に鋼材の物流に特化した運輸企業です。企業理念として「社員から家族、さらにはお客様から良い会社と言われるよう努力する」ことを掲げ、安全運行と従業員の健康を重視しています。各営業所には健康管理担当者が配置され、従業員の健康維持や安全な業務環境の確保に努めています。