社屋プロジェクトと排水システムがグッドデザイン賞を受賞

社屋プロジェクト「ROOP」と排水管「ミツバ・ドレン」がグッドデザイン賞を受賞

ニホン・ドレン株式会社が、2025年度グッドデザイン賞にて、暗渠排水管「ミツバ・ドレン」と社屋プロジェクト「ROOP（ループ）」の2つの受賞を果たしました。特に「ミツバ・ドレン」は審査委員による特別セレクションにも選出され、その洗練されたデザインと機能が評価されています。

ミツバ・ドレンの革新性

「ミツバ・ドレン」は、古くから日本で使用されていた竹を活用した排水システムからヒントを得ています。三つ葉の形状を持つこの排水管は、地中の水を効果的に排出しつつ、根の侵入や詰まりを防ぐ工夫がなされています。その設計は軽量で耐久性に富むため、施工も容易です。

ニホン・ドレンは、パーパスとして「世界から水の困りごとをなくす」という目標を掲げており、特に気候変動に伴う集中豪雨や土砂災害への対策に取り組んでいます。伝統技術と現代の技術を融合した「ミツバ・ドレン」は、従来の円筒管が抱えていた問題を解決する新たなソリューションとなっています。

審査委員もそのデザインの美しさや機能性、持続可能性を高く評価し、水の管理方法の革新を称賛しました。

社屋プロジェクト「ROOP」の特色

「ROOP」はニホン・ドレンの新たな社屋で、自然と一体化したデザインが特徴です。雨水を効果的に利用する循環システムを取り入れており、雨が地上から地下の暗渠に集められ、再び屋上に戻され、植物へ潤いを与えています。このシステムにより、日常の中で雨音や緑を感じられる空間が生まれ、社員の働く環境も向上しています。

また、プロジェクトは地元コミュニティとの関係を深めることも重視しており、商業区域と住宅地域の境界に位置することで、自然と人が共生する場を提供しています。工場と事務所が一体化され、社員同士の交流も促進されています。

環境への貢献

ニホン・ドレンは、持続可能性を意識した企業として、今後も独創性を持って新たな価値を提供し続ける意向を示しています。グッドデザイン賞を受賞したことを機に、更なるイノベーションを目指し、社会課題に対する貢献を続けていくことでしょう。

ニホン・ドレン株式会社の取り組みは、技術とデザインがいかにして環境や社会問題の解決に寄与できるかを示すものです。水の問題解決に向けた同社の姿勢は、今後の社会づくりのモデルケースとなるかもしれません。