オクトパスエナジー、ジェネレーション社との提携で6億ドル調達もたらすエネルギー革新へ

オクトパスエナジー、6億ドルの資金調達を実現

2021年9月27日、ロンドン。オクトパスエナジー・グループ（以下、オクトパス）は、持続可能なビジネスを支援するために設立されたジェネレーション・インベストメント・マネジメント（以下、ジェネレーション）との間で、最大6億ドルの資金調達に合意したことを発表しました。この提携は、オクトパスにとって大きな飛躍をもたらすものであり、評価額は最大46億ドルに達する見込みです。

グローバルなエネルギー企業へ

オクトパスは、エネルギー技術、再生可能エネルギー、エネルギー小売事業を展開する企業で、既に12カ国で事業を展開しています。今回の契約により、オクトパスはジェネレーションから約13%の株式を取得し、再生可能エネルギーの推進に資することが期待されています。

この提携を通じ、オクトパスは自社のテクノロジー・プラットフォーム「クラーケン」を活用し、顧客に対して高効率なエネルギーソリューションを提供することができます。オクトパスは、英国、米国、ドイツ、スペイン、ニュージーランドなどにおいて、1,700万件以上のエネルギーアカウントを管理しています。高い顧客満足度と効率的なオペレーションによって、オクトパスは市場での存在感を強めています。

気候変動への取り組み

ジェネレーションは、長期的な株式戦略を通じて持続可能性と気候変動対策を進める企業であり、オクトパスとの提携により、さらなる技術開発と事業拡大を目指しています。オクトパスは、30億英ポンド以上の再生可能エネルギー発電事業を手掛け、約150万世帯分の電力量を供給する大手発電事業者です。

ロンドンに拠点をもつCentre for Net Zeroでは、技術者たちが地球温暖化対策のための研究を行い、政府や企業がこの問題に対応するためのツールを提供しています。また、22,000m³規模のR&Dセンターも設立し、より環境に優しい暖房方法を開発するための研究を進めています。

革新の先駆者として

今回の提携は、オクトパスが持つ革新力をさらに高めるもので、スマートグリッド機能の強化やオンラインプラットフォーム「Electric Juice」を通じて、電気自動車（EV）の充電インフラの整備も進めています。近年、米国とドイツでの事業展開や、Upside Energy社の買収等を通じて、急成長を遂げているオクトパスは、顧客サービスや技術面で数々の賞を受賞してきました。

CEOの見解

オクトパスエナジーのCEO、グレッグ・ジャクソン氏は、「エネルギー市場の厳しい状況を打破し、再生可能エネルギーへの投資を加速させるために、この提携は不可欠である」と述べ、この新たな進展が持続可能なエネルギーシステムの構築につながることを期待しています。ジェネレーションの代表、トム・ホッジス氏も、「オクトパスはイノベーションの最前線に立つ企業で、気候変動問題に対処するための重要なパートナーである」との見解を示しました。