建設業界の未来を考える取り組み
2025年11月27日、株式会社NewNorm Design(以下、NND)は、三井物産株式会社の協力を得て、脱炭素社会の実現に向けたプロジェクトを支援するイベントを本店会議室にて開催しました。このイベントは「建築資材の選択から循環型社会を実現する未来」をテーマにトークセッションとワークショップが行われ、多様な業界関係者が集まり、未来の建設業界における課題と可能性を議論しました。
トークセッションの内容
第1部のトークセッションでは「建築資材の循環におけるビジネス課題」がテーマとなり、一橋大学名誉教授の米倉誠一郎氏やNNDのファウンダーであるファラ・タライエ氏が登壇しました。ファシリテーターとして、のぞみエナジー株式会社のヘッド・オブ・サステナビリティである日比保史氏が参加し、建築資材の選択が産業全体や建物の管理に与える影響について話が展開されました。サステナビリティを実行に移すために協力が不可欠であり、持続可能な取り組みによって利益を生み出す強いメッセージも共有されました。
早稲田大学理工学術院の准教授、石田航星氏によるレクチャーでは、建築・建設業界におけるサステナビリティの現状や課題も紹介されました。ファラ・タライエ氏は、「建築資材の選択は、未来の社会構造を形づくる重要な要素です。『matinno』は、持続可能性と耐久性に基づいて建材を評価し、プロジェクト毎に管理することで、業界を超えた共創を促進します」と語りました。
ワークショップの意義
第2部のワークショップでは、参加者がグループに分かれて建築資材の循環に向けた具体的な課題の解決策を導き出しました。建設業に携わる様々な立場の人々が意見を交わし、協力の可能性を探る過程で、持続可能な取り組みへの関係構築が進みました。ワークショップは、循環型経済における資材再利用戦略の業界横断的な協力を促進する知見の共有地ともなりました。
その後のネットワーキングでは、参加者同士が積極的に対話を重ね、今後の連携への実務的な接点を築くことができました。
NNDとmatinnoの紹介
NewNormDesign(NND)は、2020年に設立され、持続可能なデザインを提案する建築デザイン事務所です。単なる空間デザインに留まらず、美しさ、実用性、機能性、さらにブランディングとサステナビリティへの配慮を大切にしたトータルなデザインプロセスを展開しています。NNDの活動については公式ウェブサイトをぜひチェックしてください(https://www.newnormdesign.com/ja)。
また、matinnoはNNDが展開するサステナブルな建築資材プラットフォームです。同プラットフォームでは資材の持続可能性と耐久性に関する評価や再利用・リサイクルシステムを提供し、建物のライフサイクル全体でのCO₂削減を目指します。詳しい情報は公式サイト(https://www.matinno.co/jp)を参照してください。