SCREENとRistが共同で次世代AI検査システムを開発
株式会社SCREENアドバンストシステムソリューションズ(以下、SCREEN AS)と株式会社Ristが、共同で半導体ウエハーやプリント基板向けの次世代AI検査システムの開発に向けて動き出しました。このプロジェクトは、3年間にわたって進められることが予定されています。
先進的な技術の融合による新しい検査モデル
近年、半導体製造業界では技術革新が急速に進行し、回路の微細化が進む中で、検査の効率化および精度向上が求められています。このニーズに応じて、SCREEN ASは外観検査におけるAI技術のリーディングカンパニーとして、さまざまな検査・計測AIソリューションを展開してきました。
特に、半導体ウエハーやプリント基板向けのAI検査は、通常、個々の製品種類や製造プロセスごとに異なる学習データを準備しなければならないため、非常にコストがかかるプロセスです。このため、SCREEN ASは独自の技術を用いて、従来の半分のデータ量で高精度なAIモデルを作成できるよう努めています。この技術は、特許出願中のものとされています。
さらに、SCREEN ASは2024年にリリースするノーコードでの画像処理AIを実現できるソフトウェア『SARIA』の開発も進めており、様々な分野への展開を図っています。
Ristによる効率的な現場導入
一方で、Ristは製造現場における外観検査の自動化を進めており、少ないチューニング作業で高い検査精度を実現する新しい「次世代型AI検査モデル」を独自に研究開発しています。両社が力を合わせることで、これまでの蓄積をもとに新しい論理を確立し、より効率的かつ高精度な外観検査を可能にすることを目指します。
SCREEN ASの豊福社長は、今回の連携を「外観検査工程の効率化を達成するための重要な一歩」と位置づけ、成功を収める期待を寄せています。Ristの長野社長も、SCREEN ASの検査における蓄積されたデータや知識を活用し、共に成長する意義を強調しています。
企業概要
SCREENアドバンストシステムソリューションズは、京都市に本社を置き、最新のソフトウェア技術を駆使してITソリューションを提供しています。グループ内外に幅広くサービスを展開し、多数の実績があります。Ristも同じく京都に本社を持ち、AI技術を通じてデータ分析やシステム開発を行い、社会の課題解決に寄与しています。
まとめ
SCREENとRistの連携により、次世代のAI検査技術が実現することが期待されます。高い精度と効率を実現するこの新たなシステムは、製造業界におけるスタンダードとなる可能性を秘めており、今後の進展に注目です。