インドに登場する新型EV充電器『TAKA(鷹)』
インド市場向けに、Terra Charge株式会社の子会社、Terra Motors Charging Solution Private Limitedが新型30kW急速充電器『TAKA(鷹)』を2024年8月1日に発売することを正式に発表しました。この製品は、日本からの技術を用い、100%インド国内で調達・製造されています。
開発の背景とインドのEV市場
インドでは、CO2排出をゼロにするEVの普及が政府の政策で強力に推進されており、2030年には新車販売のうち30%を乗用車、70%を商用車、そして80%を二輪車のEV化を目指しています。このような背景を受け、急速充電の需要が高まり、ますます市場が活発化しているのです。特に商用四輪の小型タクシーのEV化が進んでいることが顕著です。
実際、2022年にはEVの販売が前年に比べ91%増加したとのデータも報告されています。このような中、充電器の利用が難しいといった問題も残っており、特にアプリ操作の不具合や支払い手続きの問題がユーザーにとって大きな障害となっています。これらの課題に対処するため、テラチャージ・インドは高品質で安定した性能を持つ急速充電器の開発に取り組みました。
新型充電器『TAKA』の特長
『TAKA(鷹)』は、最大出力30kWを誇り、保護等級はIP54に設定されているため、厳しい環境下でも安定して使用可能です。さらに、通信機能も充実しており、OCPP1.6J、GSM-4G、Wi-Fiに対応。この優れた性能とともに、販売価格は798,000円(420,000INR)からの手頃な価格に設定されています。
製品名の「TAKA」はその力強さと安定感、さらには洗練されたデザインを表現するものとして選定されました。このように、日本の技術を活かし、インド国内での製造にこだわることで、低価格で高品質な商品を市場に提供することが期待されています。
今後の展望とインフラ整備
テラチャージ・インドでは、2024年中に北インドを中心に100台の急速充電器設置を目指しています。充電器の開発からアフターケアまで対応することで、ユーザーが安定して利用できる環境を整えていく考えです。これにより、インド国内でのEV普及が加速することを目指しています。
また、テラチャージ・インドは、全国に営業拠点を設け、各地でのニーズに応じたサービスを提供する準備を進めています。特に、都市部から周辺地域へと広がりを持つ充電インフラの整備が、テラチャージの重要なミッションです。
結論
『TAKA(鷹)』の導入は、インドのEV充電インフラに新たな希望をもたらすものと言えるでしょう。今後もテラチャージ・インドは市場の特性に応じた製品開発とサービスの提供を続け、持続可能なモビリティ社会の実現へと貢献していくことでしょう。