高専生のための新たなキャリア支援サイト「タチアガレ高専生」とは？

高専生の進路支援サイト開設

近年、「高専生」という言葉はメディアで取り上げられることが増え、その存在が少しずつ知られるようになっています。しかし、実際には多くの人が高専生について理解していないのが現状です。高専とは中学校を卒業した後に入学し、エンジニアを目指して5年間の一貫教育を受ける学校です。この制度により、高専生は卒業時には20歳でありながら、同年代の大学生に匹敵する専門的な知識や技術を身につけたエンジニアとなっています。実際、高専生は企業からも高く評価されており、2022年度の就職率は驚異の99.7%を記録しています。このような高い評価にもかかわらず、高専生自身のキャリア選択に対する満足度は必ずしも高くないことが、最近の調査で明らかになりました。

実際、1200人の高専生を対象にしたアンケートでは、52%の卒業生が就職後に「思い描いていたものとギャップを感じている」と答えています。また、81%の在学生が進路に関する情報をもっと求めているという結果も出ています。このことから、就職先とのマッチングにおいて情報不足が大きな要因であると考えました。

そのような背景の中で、私たち株式会社eNMは高専生向けのキャリア支援サイト「タチアガレ高専生」を開設しました。これにより、彼らがより良い進路を選択できるようサポートすることが目標です。

サイトの内容

「タチアガレ高専生」は、主に2つの情報を提供しています。一つは、編入先の大学の情報です。このページでは、多くの高専生が編入を希望している大学を中心に情報を掲載しています。各大学ごとに、高専生が編入可能な学部の詳細や、暗に工学部以外の学部に編入を目指す高専生も増えてきているため、特に工学部以外の学部に絞り込む機能も充実させています。試験日は重要な情報ですので、それに基づいて学校情報を日付順に整理できる機能も搭載されています。他にも、地域ごとの絞り込み機能や、推薦制度の有無も掲載し、学生にとって使いやすい設計になっています。

もう一つは就職先の情報です。「タチアガレ高専生」では、高専生を積極的に雇用したい企業の情報が掲載される予定です。企業のミッションや仕事内容、募集している職種や求められる人材像などが細かく記載され、高専生に向けたメッセージも紹介されます。現在は一部の企業と調整中ですが、これから随時情報を更新していく予定です。企業にとっても、高専生を効果的に採用できるチャネルを提供できる場となっています。

また、以前開催した高専生や企業向けの座談会などの情報も随時掲載していくため、選考活動にも役立てていただけます。このように「タチアガレ高専生」は高専生が自身のキャリアを選ぶ際のサポートサイトとして、さらに機能の充実と情報の充実を図っていく所存です。

サイトの今後の展開や機能追加についてのリクエストがあれば、公式Twitter（@eNM176）を通じてお知らせいただければ幸いです。