大阪歴史博物館が新たに展示する看板資料
大阪歴史博物館では、新たに特集展示「新収品お披露目展」を開催します。これは、地域の歴史と文化をより深く理解してもらうことを目的としており、市民から寄贈された多様な資料の中から、未公開のものを中心に紹介する展示です。本記事では、その他の詳細や主な展示品について触れていきます。
開催概要
展示の目的と背景
大阪歴史博物館は、開館以来、大阪を中心に地域の歴史と文化を広く紹介することを基本方針としています。この方針に基づき、博物館では毎年市民からの寄贈品を保管し、研究や展示活動に活用しています。今回の「新収品お披露目展」では、令和6年度に新たに館蔵品となった多くの資料から約25件を特にピックアップしています。
会期と場所
- - 会期: 令和7年6月25日(水)~9月1日(月)
- - 開館時間: 午前9時30分から午後5時(入館は閉館の30分前まで)
- - 休館日: 毎週火曜日(ただし8月12日は開館)
- - 会場: 大阪歴史博物館 8階特集展示室
料金について
一般の来館者は常設展示観覧料で観覧でき、大人は600円(20名以上の団体は540円)、高校生・大学生は400円(団体は360円)となっています。中学生以下、65歳以上の大阪市在住者、障害者手帳を持つ方は無料で入館できます。
主な展示資料の紹介
特集展示「新収品お披露目展」では、以下の重要な資料が紹介されます。これらは、各々に独自の歴史的背景を持っています。
1. 染織見本帖(せんしょくみほんちょう)
大正時代に製作され、河﨑晋也氏から寄贈された見本帖です。日本製の裂見本とオランダ製見本が含まれており、98冊の中には700点を超える見本裂が綴じ込まれています。特に、木綿布へ捺染されたプリントに重点が置かれており、アジア地域向けに製作された可能性が高い商品です。
2. 梅に羊歯文蒔絵提重(うめにしだもん まきえさげじゅう)
こちらは江戸時代後期から大正時代のもので、携帯用の重箱です。梅花と羊歯の文様が施され、花見の時期に使われた貴重な資料であり、当時の宴席の文化を今に伝えるものです。
3. 聖護院宮御令旨箱(しょうごいんのみやごりょうじばこ)
この資料は、江戸時代後期のもので高津豊氏から寄贈されました。聖護院に関する古文書を多く含み、修験や講の申請に関する重要な資料群であり、当時の宗教的な活動の歴史が理解できる内容になっています。
取材について
取材希望者は、大阪歴史博物館企画広報課まで事前にご連絡ください。お電話やファックスでのお問い合わせを歓迎しています。
このように、新収品お披露目展では大阪の豊かな歴史と文化が感じられる貴重な資料が多数展示されます。興味のある方はぜひ訪れてみてください。