オイシックス・ラ・大地が推進する認知症対策に向けた食事支援サービス

オイシックス・ラ・大地の新たな取り組み

食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社は、エーザイ株式会社が推進する認知症の啓発活動に参画すると発表しました。この連携では、国立長寿医療研究センターが監修した「認知機能低下リスクの低減と栄養に関するガイダンス」と「宅配食/ミールキット開発の手引き」を参考にし、認知機能の維持を目的とした食事支援サービスの検証を2025年1月から開始します。

認知症への理解を深める食事支援

エーザイは、長年にわたって認知症や公衆栄養に関する研究を行っており、特に認知機能低下の予防において食事の役割が注目されています。認知症や軽度認知障害（MCI）の予防には、適切な食事が効果的とされています。オイシックス・ラ・大地は、これらのガイダンスを基に、食事が認知機能に与える影響を探求し、食事支援サービスの開発に取り組みます。

具体的なサービス内容

具体的には、2024年5月から展開予定の「がん患者さんとつくったヘルスケアOisix」において得られる知見を活用し、認知機能低下リスクを持つ高齢者とその家族向けに、どのような食事が適しているかを検証する予定です。この取り組みを通じて、負担なく自宅での栄養バランスを保つ食事サービスの実現を目指しています。

エーザイの啓発活動とその意義

エーザイ社は、認知症の予防に向けた食事の重要性を訴え続けており、 WHOが推奨する栄養的介入を踏まえて多くの研究を重ねてきました。特に、認知機能低下に寄与する栄養素や栄養バランスの観点から、宅配食の開発ガイドラインを提供し、多くの企業との連携を進めています。これは単なる企業活動にとどまらず、社会全体の健康促進を目的としているのです。

オイシックス・ラ・大地の役割

オイシックス・ラ・大地は、安心で安全な食材を提供する企業として、このプロジェクトに対しても高い期待を寄せています。栄養価に配慮したミールキットを通じて、高齢者の健康維持に貢献することで地域社会に役立つことを目指しています。さらに、サステナブルなリテールの理念の下、フードロスゼロを目指す取り組みも行っています。

まとめ

オイシックス・ラ・大地とエーザイの連携は、食を通じて認知症予防に寄与する新たな試みです。健康的な食事の重要性が再認識される中、これらのサービスがどのように実現されるのか、今後の展開に注目が集まります。高齢社会を迎えつつある日本において、食事支援が持つ力と可能性を感じさせる取り組みが進むことでしょう。