ろう児も参加！親子で伝統文化を体験するイベントが満員御礼で終了

一般社団法人みなむすGOHAN PROJECTが主催する、日本の伝統文化を親子で体験できるイベント「学んで作ってたしなむ。親子で伝統文化体験」が2022年11月13日に開催され、好評のうちに終了しました。

このイベントは、健常者だけでなく、普段参加を諦めていたろう児も気兼ねなく日本の伝統文化に触れられる機会を提供することを目的としています。

当日は、和三盆の干菓子作り、小紋染め、江戸引き染め、盆栽作りなど、多彩な体験プログラムが用意されました。参加者は、それぞれのプログラムを通して、日本の伝統文化の魅力を存分に味わっていました。

特に注目を集めたのは、東京都立ろう学校に通う児童を対象とした「ろう児クラス」です。このクラスでは、手話通訳や視覚的な説明などを用いて、ろう児も安心してプログラムに参加できるように配慮されていました。

イベントの様子は、後日みなむすGOHAN PROJECTの公式サイトで動画配信される予定です。

みなむすGOHAN PROJECTとは？

みなむすGOHAN PROJECTは、2012年に設立された一般社団法人です。「食」と「クリエイティブ」で人と街と文化をむすぶことを理念に、様々な事業を展開しています。

代表理事の高橋桂子氏は、2012年から「親子で伝統食教室」を開催しており、今回のイベント開催のきっかけとなったのは、数年前のある耳の不自由な保護者からの問い合わせでした。

高橋氏は、「音が聞こえない以外は健常者と同じ生活ができるので、ろう児たちも健常者同様にもっと気兼ねなく色々な文化に触れ実際に体験できる機会や場を作れたら」という思いから、今回のイベントを企画しました。

今回のイベントは、文化庁の委託事業として、東京都教育委員会の協力も得て実現しました。