新たな金融サービスの時代へ
株式会社400Fは、2025年10月7日から、
ゆうちょ銀行と提携して新しい実証実験『オカネコ for ゆうちょ銀行』を開始します。このサービスは、ATMでの入出金取引を終えた顧客をオンラインサービスへとスムーズに案内することを目的としています。
実証実験の背景
近年、金融サービスは非対面が進み、その中で顧客が最適な金融商品を選ぶことはますます難しくなっています。そのため、金融商品の情報をわかりやすく伝えることが求められています。
ゆうちょ銀行は、全国に広がるATMという存在を活用し、新たなご案内方式の検討を進めてきました。これに対し、400Fは2018年にスタートしたオンライン家計診断サービス『オカネコ』で培ったデータ分析技術を活かし、顧客一人ひとりに最適な提案を行う取り組みを長年行っています。
実験の概要と流れ
今回の実証実験では、全国の
ローソン店舗に設置されている
ローソン銀行ATMを利用した顧客が対象となります。ATMでの取引処理が完了した後、顧客は『オカネコ for ゆうちょ銀行』を案内されます。その後、オンラインでの簡易家計診断を実施し、診断結果をもとに個々の金融ニーズを理解した上で、ゆうちょ銀行の便利なサービスを紹介します。
実施期間
2025年10月7日から2025年12月26日までの期間で、対象顧客はATMでの取引を行った方々となります。
『オカネコ』サービスの特徴
『オカネコ』は、約20の質問に答えることで家計状況を診断し、同エリアや同世代のユーザーと比較する仕組みを持っています。また、診断結果に基づいたファイナンシャルプランナーや保険アドバイザーからのアドバイスを受けられる点も特徴です。
このサービスは、匿名で無料で利用でき、気軽に家庭の財務について相談できます。
経済的な支援と顧客体験の向上
『オカネコ』のデータを通じて、顧客の金融ニーズを把握し、適切な収支改善のアドバイスが可能となる点は、特に貯蓄が難しい人々にとって重要です。また、400Fは『オカネコPartners』事業を通じて、金融機関と顧客とのコミュニケーションを最適化し、より良い顧客体験を創出すべく、多方面での支援を行っています。
企業情報
株式会社400Fは2017年に設立されたFinTechスタートアップで、家計診断サービスを提供しながら、金融機関向けのサポートも行っています。顧客との接点を最適化するこの新たな試みは、今後の金融サービスのあり方を変える大きな一歩となるでしょう。
まとめ
この新しい実証実験は、金融サービスの変革と顧客ニーズの可視化を目指した取り組みです。今後の進展に注目し、金融の未来を楽しみにしたいですね。