新たな韓国語学習のアプローチ
韓国文化とK-POPが人気を博する中で、韓国語の学習方法にも新しい風が吹いています。株式会社高橋書店が2025年4月21日に発売する『日常のカジュアルなひとことためぐち韓国語』は、韓国語の「ためぐち(パンマル)」をスムーズに習得するための一冊です。この本では、日常のカジュアルなコミュニケーションを促進することで、親しい間柄での円滑な会話を実現します。
「ためぐち」とは?
韓国では年齢や上下関係を大切にする文化がありますが、親しい友人同士では「ためぐち」つまりカジュアルな言葉が頻繁に使われます。最近の韓国語教室では、「ためぐちを学びたい」というリクエストが増加中です。学生たちが「推し」の言葉を理解したり、SNSの投稿を読み取ったりするために、このカジュアルな韓国語に興味を持っています。本書は、そうしたニーズに応えるために企画されています。
楽しみながら学ぶ工夫
本書に収録されたためぐちのフレーズはすべて6文字以下で、親しみやすさを重視しています。さらに、各フレーズのキーとなる単語を空欄にしているため、クイズ感覚で楽しく学ぶことができます。このように楽しい要素を取り入れることで、学習効果も高まります。
例えば、見開きの右ページには問いがあり、左ページにはその答案と解説が掲載されています。こうした形式のおかげで、手軽に読めると同時に脳を刺激する内容となっており、しっかりと記憶に留まる仕組みです。
文化への理解も深まる
また、本書の魅力はフレーズに韓国の文化的背景が反映されている点にもあります。「良いことがあったらみんなにおごる」、「自撮り大好き」といった表現は、日常生活に根付いた文化を感じさせてくれます。単にフレーズの暗記を超えて、どのようなシチュエーションで使えるのかや、それぞれのニュアンスの違い、さらにはK-POPの曲における使用例などについても触れています。これにより、より深い理解を得ることができるのです。
アプリと連携した新しい学び
さらに、本書に収録されているフレーズやオノマトペクイズの音声は専用アプリで利用が可能です。アプリでは韓国語がどのように発音されるかを手軽に学べ、有効な学習が進められます。また、再生の速度やポーズなど、自分のペースに合わせた設定ができるため、リスニング力も同時に高められます。
目次の一部紹介
本書は、以下のような項目構成となっています:
- - 「ためぐち韓国語」へようこそ!
- - ためぐちの作り方
- - さあ、声をかけよう(おはよう/おやすみ/ただいまなど)
- - 感情豊かに(なるほど/信じられないなど)
- - とっさのつぶやき(軽いあいさつ/偶然ばったりなど)
- - 韓国ドラマでよく聞く語尾表現(-지 마/-자など)
これらの項目は、実際の会話の中で役立つ内容が充実しています。
著者のご紹介
本書の著者は、キム・スノクさん(韓国名:金順玉)。梨花女子大学を卒業後、ドイツのマールブルク大学神学部を経て来日しました。その後、コリ文語学堂を設立し、多くの大学で韓国語を教えています。NHKラジオやEテレでも講師を務め、多くの著書を持つ経験豊富な専門家です。
日本国内での韓国語学習はますます熱を帯びており、『日常のカジュアルなひとことためぐち韓国語』はその流れの中で大きな役割を果たすことでしょう。ぜひこの機会に、カジュアルな韓国語を身につけて、より深い韓国文化の楽しみを体験してみてはいかかでしょうか?