学生が求める初任給と給与体系
2027年度に卒業を控えた大学生や大学院生を対象に、株式会社学情が実施した調査から、初任給に対する学生の期待や給与体系の考えが明らかになりました。この調査を通じて、若者たちの職業観についての洞察が得られます。
初任給の適正額
調査によると、学生が思う適正な初任給は「月収25万~29万円」で44.3%が支持しました。この答えは最多の回答となっており、次いで「20万~24万円」の回答が43.6%と続き、20万円台の初任給希望が合計87.9%を占める結果になりました。これは2026年卒業予定の学生を対象とした調査とも似た傾向ですが、30万円以上を望む学生が減少し、その分20万円台が増加したことが特徴的です。若者の実際の生活費や価値観が反映されているかのようです。
給与体系への期待
続いて、給与がどのように決まるべきかについての意見も非常に興味深い結果を示しました。回答者の56.3%が「個人の成果に応じて決まる給与体系」が魅力的であると述べており、こうした考えを持つ学生が多数を占めました。意見としては「やる気が出る」「頑張っている人と頑張っていない人が同じ給料なのは不公平」といった積極的な見解が寄せられています。
一方で、「年功序列型や終身雇用型」の給与体系に魅力を感じるという意見も32.9%あり、特に「自分の能力に自信がない」「安定した職に就きたい」といった理由で賛成派が多いことも見逃せません。これらの意見は、現在の雇用市場における若者の複雑な心情を反映していると言えるでしょう。
調査の背景
今回の調査は、優秀な人材を獲得するために、初任給を引き上げる企業が増えている背景を考慮して行われました。また、一律の初任給を廃止して、職種や能力に応じた柔軟な給与体系を導入する企業も増えています。これは、企業が優秀な若者を引き寄せるための工夫と言えるでしょう。
企業側の視点
株式会社学情は、20代向け転職サイト「Re就活」などを手がける企業で、20代や30代の採用支援を中心にさまざまなサービスを展開しています。若者のニーズに寄り添った提案をするために、定期的に市場調査を行い、企業と求職者のギャップを埋める努力を続けているのです。
この調査結果は、今後の学生の就職活動や企業の採用戦略において、重要な指針となるでしょう。今後の動向にも注目が集まります。