PingCAPとTIS、デジタル基盤オファリングサービスの販促を加速

PingCAPとTISが再び手を結ぶ

デジタル基盤オファリングサービスとは？

PingCAP株式会社は、ITサービス大手のTIS株式会社と協力して、現在販売促進中の「デジタル基盤オファリングサービス」の強化を図ります。このサービスは、企業の成長を助けるために必要不可欠なデジタル基盤の導入を迅速に進めることを目的としています。

TISは、特にクレジットカードの基幹システム開発において約50%の市場シェアを持つ企業です。これにより、両社のタッグはセミレッシーなビジョンの実現へと向かっています。

サービスの特徴

「デジタル基盤オファリングサービス」は、主に以下の3つの要素で構成されています。

1. インフラ基盤：TISの運用実績に基づいており、安全かつ効率的なインフラの整備を支援します。
2. サービス基盤：サービスの企画、開発から運用までを一貫してサポートし、企業がアプリケーションにより集中できる環境を構築します。
3. サービスアーキテクチャコンサルティング：先進技術に熟知した専門家による支援を受けることで、企業のニーズにぴったりのアーキテクチャ設計を提供します。

このように、企業のニーズに応じた最適なデジタル基盤を提供しつつ、運用負荷の軽減を図ることができます。

高レジリエンスオプションの追加

さらに2025年春には、クラウドネイティブな高可用性システムを実現するための「高レジリエンスオプション」が新たに追加される予定です。この機能は、FinTech事業者や、レガシーな決済システムの運用に課題を抱える企業に特に有用です。

高レジリエンスオプションでは、従来クラウドへの移行が難しいシステムに対し、高セキュリティかつ高品質なクラウドネイティブプラットフォームを提供します。この背景には、今日のビジネス環境におけるデジタル技術の重要性が急速に増していることがあります。

TISの調査と背景

経済産業省の調査では、2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%となり、最近5年間で15.2%も増加しています。しかし、多くの決済事業者はレガシーアーキテクチャに依存しており、そこでの課題が浮き彫りになっています。具体的には、システムの刷新や運用コストの削減における高い難易度があります。TISが行った調査によれば、約35%の企業が自社システムの耐障害性やパフォーマンスにおいて問題を感じていることがわかりました。