化粧品業界の未来を変える「プロティアン印刷」
化粧品容器のデザインに革命をもたらす新技術、「プロティアン印刷」が注目を集めています。この技術は、株式会社HATAが開発したもので、全周シルク印刷を実現することにより、これまでの印刷の制約から解放されることを目指しています。特に、角型や楕円型の容器に対する印刷が可能になったことで、多様なデザイン表現が可能となります。
プロティアン印刷とは?
「プロティアン印刷」は、ギリシャ神話の海神プロテウスから名付けられたもので、変幻自在な形状への印刷を実現する技術です。従来のシルク印刷では表現しきれなかった角部や楕円面への全周印刷を、わずか1工程で美しく仕上げることができるため、非常に注目されています。この技術により、ブランドの個性を全面に表現できるようになり、デザイン性が飛躍的に向上します。
画期的な特徴
「プロティアン印刷」は以下のような特徴を持っています。
1.
全周印刷の可能性: 円柱、角柱、楕円容器に対する全周シルク印刷が実現。
2.
工程の簡略化: 従来の多面体印刷に比べ、工程が短縮されることで効率的な生産が可能です。
3.
表現力の拡大: 従来は難しかった印刷表現ができるようになることで、デザインの幅が広がります。
4.
インク対応: UV・熱乾の既存インクとの互換性も確保されています。
これらの特徴により、化粧品業界における新たなデザインスタンダードが生まれることが期待されています。
CITE JAPAN2025での大反響
「プロティアン印刷」は、最近開催された「CITE JAPAN2025」においても多くの注目を集めました。HATAは会期中にプロティアン印刷が施されたモックアップを何点か展示し、その中でも角ボトルやメール便サイズの楕円ボトルが特に多くの来場者に評価されたのです。これらのデザインは、視覚的な魅力だけでなく、実用性も兼ね備えたものでした。
今後の取り組み
HATAは「プロティアン印刷」を年内に量産体制に移行し、パートナー企業との協力を通じて安定供給を目指しています。また、印刷品質の検証を行い、実用性と量産性の向上を目指す取り組みも進めています。今後、この技術を「化粧品業界の新たなスタンダード」として育てていくため、HATAはオープンな姿勢での取り組みを続けていく方針です。
結論
化粧品容器のデザイン性を飛躍させる「プロティアン印刷」は、業界の常識を覆す新たな技術として、今後の化粧品業界を大きく変える可能性を秘めています。顧客体験を向上させるためのソリューションとして、HATAの取り組みに今後も注目です。