再生可能エネルギーの新たな挑戦
この度、株式会社ミツウロコグリーンエネルギー(以下、ミツウロコGE)と東芝エネルギーシステムズ(以下、東芝ESS)は、風力発電を活用した再生可能エネルギーのアグリゲーションサービスに関する電力受給契約を締結しました。この契約により、神栖風力発電所が持つ電力を、卸売市場(JEPX)へと供給することになります。
背景と目的
ミツウロコGEは、風力発電やバイオマス発電など、幅広く再生可能エネルギー事業を展開しており、その中でも神栖風力発電所は重要な役割を果たしています。2008年に運転を開始したこの発電所は、これまでFIT(固定価格買取制度)を活用して売電してきましたが、今回は新たにFIP(フィードインプレミアム)に移行する運びとなりました。
FIPの導入は、再エネ市場への統合を促進する重要なステップです。FIP制度では、発電した電気を卸売市場や相対取引で売却し、その差額をプレミアムとして受け取ることができます。このような制度の活用により、事業収益の安定化が期待されています。
新たなサービスの開始
契約期間は2025年2月から2028年2月末までの約3年間であり、この間に両社は風力発電のアグリゲーションサービスを提供していきます。具体的な役割分担として、東芝ESSはアグリゲーターとして発電量の予測や計画の策定を行い、効果的な電力供給が可能となります。
高精度な予測技術と新たな挑戦
陸上風力の発電は非常に変動が大きく、発電量の予測が困難です。しかし、東芝ESSは高度な気象予測技術やAI技術を駆使して、予測精度の向上に努めています。これにより、発電誤差を抑えることが可能となり、顧客にとっても収益の安定化につながります。
今後の展望
再生可能エネルギーの需要が高まる中、FITに頼らない電源を拡充することが求められています。今回の取り組みを通じて、FIPを活用した事業収益の安定化に向けた知見とノウハウを蓄積し、さらなる案件へと展開していく考えです。
ミツウロコGEは、電力市場の需給バランスに応じた供給を行い、再エネを主力電源へと成長させる取り組みを進めていきます。また、東芝ESSもこれまでの太陽光発電に加え、風力発電の分野でもアグリゲーション事業を拡大し、より柔軟で効率的な電力システムの構築に寄与していく方針です。
お問い合わせ先
サービスに関する詳細情報や興味をお持ちの方は、以下の各社にお問い合わせください:
- - ミツウロコグリーンエネルギー株式会社(電力企画部)
- 住所:東京都中央区日本橋二丁目11番2号
- 電話:03-6758-6311(受付時間:9:00~17:00、土日祝除く)
- メール:
[email protected]
- - 東芝エネルギーシステムズ株式会社(カーボンニュートラル営業部)
- お問い合わせフォーム:
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この新たな試みにより、持続可能なエネルギー社会の実現に向けての道が開かれることを期待しています。