高校生向け闇バイト教育プロジェクトが和歌山で実施
最近、若者を狙った不正なアルバイト、いわゆる「闇バイト」が社会問題化しています。これを背景に、ディップ株式会社は和歌山県警察と協力し、2025年6月18日、和歌山県立和歌山工業高等学校で約1,000名の高校生を対象にした特別授業を行いました。この授業は、学生が闇バイトの危険性を理解し、安全なアルバイト選びをサポートすることを目的としています。
災害を防ぐための教育の必要性
「闇バイト」に関する情報は、SNSを通じて広がることが多く、その危険性を認識していない高校生が多いことが、当社の調査によって明らかになりました。実際、約8割の高校生がネット上での情報の危険性を見抜けないという結果が出ています。このような状況を受けて、ディップは「高校生アルバイト応援プロジェクト」を立ち上げ、若者に対して効果的な情報提供や啓発を行っています。
講義では、理想的なアルバイトとは何か、またSNS上での求人の特徴や、見極めのポイントを学ぶ貴重な時間を設けました。生徒たちは、アルバイトに伴う責任感やコミュニケーション能力の向上の重要性についても学び、単に働くことだけではなく、その意義についてじっくり考える機会となりました。
授業の内容と反響
授業では、「闇バイトに関与しないために気を付けるポイント」や「SNS上の危険な求人情報を見分けるクイズ」など、実践的な内容が組み込まれていました。生徒たちはダミーの求人文から危険なものを見分けるクイズに挑戦し、「高時給の求人は怪しい」といった内容を通じて、闇バイトの危険を実感しました。この取り組みによって、授業を受けた学生たちは、自らの将来に関わる重要な知識を身につけられたと感じたようです。
和歌山県警察の坂井雅彦氏は、今回の授業が高校生にとって闇バイトの危険を認識するきっかけとなったとし、今後も警察へ相談することを呼びかけています。また、教頭の森下先生は、この授業が生徒たちの身近な問題だと感じさせる良い機会となったと語りました。
今後の展望とオンライン授業
ディップは今後もこの授業を拡大し、さらなる参加校を募ることを計画しています。またオンライン授業も開放し、より多くの高校生に闇バイトの危険性を広めていく方針です。これにより、若者たちが安全に仕事を探し、安心して働ける環境を整えていきます。
アルバイトは多くのメリットがある一方で、注意が必要です。高校生に対してしっかりと知識を伝え、彼らの将来を守る活動が、今後も続けられることを期待したいです。