ゼンリンとマップフォーの提携が描く未来
この度、株式会社ゼンリン(福岡県北九州市)と株式会社マップフォー(愛知県名古屋市)は、資本業務提携を締結しました。この提携により、両社はそれぞれの強みを活かし、高精度な地図データを用いた社会課題解決に向けたソリューションの共同開発を進めていくことを発表しました。
提携の目的と背景
ゼンリンは、長年にわたり地理空間情報サービスを手掛けてきた企業であり、高精度な地図データの収集や整備、更新の技術を有しています。一方、マップフォーは名古屋大学発のスタートアップであり、自動運転や測量、インフラなど幅広い分野においてAIを活用した3次元空間認識技術「空間知能」を提供しています。
某所で発表された中長期経営計画において、ゼンリンは「共創社会における社会的価値創造」をテーマに掲げ、データを活用した社会課題への取り組みを強化しています。この背景には、特にインフラ老朽化や、人口減少社会における次世代のモビリティ推進、スマートシティの実現など、日本が直面する喫緊の課題があります。
合作の詳細
本提携では、ゼンリンの豊富な空間情報データとマップフォーの先進的な「空間知能」を融合させ、共同研究開発を加速し、多用途な地図データの整備を目指します。特に防災、交通、都市計画などの地域課題に対する新たなトータルソリューションの開発に取り組む方針です。
社長コメント
ゼンリンの代表取締役社長竹川道郎氏は、「空間情報の活用を通じて社会課題を解決することが私たちの使命です。この提携によりより豊かで持続可能な社会の実現に貢献したい」と述べています。そして、マップフォーの代表取締役田中一喜氏は、「この機会に両社の技術を融合し、新たな価値を生み出すことができることを期待しています」と述べました。
今後の展望
今後、両社はそれぞれのリソースを最大限に活用し、高精度の地図データを活用した社会的価値の創出に向け、様々な分野でのソリューション開発を進めていくことでしょう。このパートナーシップが、日本社会に新たな課題解決の道を切り開くことが期待されます。
企業情報
- 設立: 1961年4月
- 所在地: 福岡県北九州市
- 事業内容: 各種地図、地図データベースの提供 など
- URL:
ゼンリン公式サイト
- 設立: 2016年9月1日
- 所在地: 愛知県名古屋市
- 事業内容: 高精度3次元地図データ作成、物体認識ソフトウェアの提供 など
- URL:
マップフォー公式サイト