和歌山大学硬式野球部、視覚トレーニングで選手強化
和歌山大学硬式野球部が、株式会社SRJが提供する革新的なスポーツビジョントレーニングを導入し、大きな成果を上げています。45名の部員を対象に7月から実施されたこのトレーニングは、タブレットを活用したICTと自立学習型能力開発プラットフォーム「TERRACE」を組み合わせた画期的なシステムです。
スポーツビジョンとは?
「スポーツビジョン」とは、動体視力、瞬間視、周辺視野など、スポーツで重要な「見る力」全般を指します。SRJのトレーニングでは、愛知工業大学名誉教授の石垣尚男氏が監修した、速読トレーニングを取り入れた独自のプログラムを提供しています。このプログラムは、野球部員だけでなく、高校の野球部やサッカー部、プロサッカークラブなど、様々なスポーツチームで活用実績があり、その効果は実証済みです。
トレーニングの効果
2ヶ月間のトレーニング後、部員からは「視野が広がった」「ボールが見やすくなった」といった声が多数上がっています。具体的な効果として、
野球面での効果:速球への対応力向上、投球時のコントロール向上、バント成功率向上、守備力の向上、変化球への対応力向上などが挙げられます。
野球以外の効果:読書速度の向上、集中力の向上、文章理解力の向上、目の疲れ軽減などが報告されています。
特に読書速度は、トレーニング開始から約2.5倍に向上しており、これは反応速度の向上にも大きく貢献していると考えられます。また、速解力チェックのスコアも約1.1倍向上し、文章理解力の向上も確認されています。
和歌山大学硬式野球部とSRJの繋がり
今回のトレーニング導入は、大原弘監督のこれまでの経験が大きく影響しています。大原監督は、和歌山県内の学習塾でSRJの速読トレーニングを導入したことがきっかけで、スポーツビジョンと速読トレーニングの相乗効果に着目。部員からの強い要望を受け、今回の取り組みが実現しました。
大原弘監督のコメント
大原監督は、野球において周辺視の重要性を強調し、日頃の中心視への偏りを是正するトレーニングの必要性を訴えます。ビジョントレーニングは、投手、打者、野手、あらゆるポジションの選手に、競技力向上に繋がる効果をもたらすと考えています。
株式会社SRJ
株式会社SRJは、能力開発や英語学習プログラムの企画開発・販売、キャリア教育普及事業を展開する企業です。スポーツビジョントレーニングは、その一環として提供されています。
株式会社ウィザス
株式会社SRJの親会社である株式会社ウィザスは、総合教育サービスを提供する企業です。高校・大学事業、学習塾事業、グローバル事業、能力開発・キャリア支援事業などを展開し、「社会で活躍できる人づくり」を目指しています。
まとめ
和歌山大学硬式野球部におけるスポーツビジョントレーニング導入は、選手のパフォーマンス向上に大きく貢献しています。この成功事例は、他のスポーツチームにとっても参考となる貴重なものです。今後、さらなる効果が期待されます。