青木悠氏のデビューエッセイがついに出版
現役の京都大学生、青木悠(あおき・はるか)さんが手がけた青春エッセイ『京大生、出町にダイブ!京都下町見聞録』が2025年10月21日に発売されます。本書は、青木さんの大学四年間の集大成として、京都の下町にある出町桝形商店街を舞台に、町とのふれあいや様々な出会いと別れを描いたものです。
普段の生活の中で経験する小さな出来事や、地域の人々との交流は、ただのエピソードの積み重ねではなく、京都の独特な文化や歴史を背景にした深い物語を形成しています。ページをめくるたびに、読者はまるでその場にいるかのような臨場感を味わうことができ、町の香りや空気感までが伝わってくるようです。
青木悠の独自の視点で描かれる京都
青木さんは、青い若葉のような感性を持ち、何気ない日常の中に潜む美しさや力強さを感じ取ります。本書では、その瑞々しい視点を通じて、出町の魅力が生き生きと描かれています。「今この瞬間の京都」を大切にし、地域に根ざした姿勢で町の魅力を表現しました。著名人や出版関係者からも多くの応援コメントが寄せられており、その実力は高く評価されています。
賞賛を受けた『出版甲子園』での成果
この作品は、大学生がグランプリを競う「出版甲子園」で準グランプリに輝き、その実力を認められました。審査員として参加したQuizKnockの河村拓哉さんは、青木さんの作品を「ニッチな場所を描く巧みさ」と賞賛しています。また、ミシマ社の代表、三島邦弘さんからも「教訓めいたところがなく、バランス感覚が優れた作品」との評価を受けました。他にも、ダイヤモンド社の土江英明さんからは、小説的な魅力もあるとのコメントが寄せられています。
地元の魅力を再発見
青木さんは、2022年に出町桝形商店街に出会い、地域の方々との交流を深めながら店のSNS運営などに携わってきました。この経験が生き、著書には町の人々との繋がりや出会いを通じて見える京都のリアルな姿が描かれています。商店街の活気に触れ、青木さん自身も成長し、さらなる創作意欲を掻き立てられたことでしょう。
不思議なパワーを持つ出町
本書には、出町という場所自身の不思議な力が色濃く反映されています。たくさんのエピソードからは、思わず「嘘でしょ⁉︎」と驚くような出来事が語られ、出町の魅力を存分に味わえる内容となっています。著者の独自の体験や思考が、読者に新しい視点を与え、未だ見ぬ素晴らしいコミュニティへの期待感を抱かせることでしょう。
出版記念イベントの開催も
新作刊行を記念して、トークイベントも開催されます。京都の大垣書店高野店では、いしいしんじさんとの対談が予定されており、詳細は書店の公式サイトで確認できます。また、早稲田大学では万城目学さんとのトークイベントもあり、多彩なゲストとの交流が期待されます。
書籍情報
書名:京大生、出町にダイブ!京都下町見聞録
著者:青木悠
装幀:アルビレオ
装画:いちろう
仕様:四六判/並製/236頁
発売⽇:2025年10⽉21日
税込定価:1,980円
ISBN:978-4-309-03232-0
この秋、青木悠さんの『京大生、出町にダイブ!』を手に取り、京都の魅力を再発見してみませんか?