胚内ダイナミクス解析が世界体外受精会議記念賞を受賞
株式会社EXORPHIAが行った共同研究が、基礎研究の分野において「世界体外受精会議記念賞」を獲得しました。この受賞は、胚内ダイナミクス解析による非侵襲的な胚評価が、新たな科学的根拠を提供することを示しています。
研究の背景
体外受精(IVF)において、胚の発生能力を推定するために従来行われていたのは、胚の形態や発生速度などの観察でした。しかし、内部の状態は目に見えづらく、正確な評価が困難でした。そこに新たに登場したのが「胚内ダイナミクス」という概念です。この概念は、胚内部に生じる微細な動きに着目し、客観的な評価が可能になることを目指しています。
受賞の詳細
本研究の演題「胚内ダイナミクス解析による非侵襲的胚評価の検討―胚発生のマウス系統差における定量的評価体系の構築」は、第44回日本受精着床学会で発表されました。エルピクセル株式会社の嶋田耕育氏が発表し、その結果、学術的な評価が認められ、名誉ある賞に選出されました。
研究成果
今回の研究では、マウス胚のタイムラプス動画を用いて、胚内ダイナミクスを非侵襲的に定量化する方法を確立しました。この手法により、異なるマウス系統の発生特性の違いを評価する新しい基準が提供されることとなります。これにより、従来の形態評価に対する補完的な情報が得られると考えられています。
EXORPHIAの取り組み
EXORPHIAでは、胚培養環境の最適化を進めており、臍帯由来の間葉系幹細胞由来の細胞外小胞(MSC-EV)を利用しています。研究の中で、MSC-EVの添加によって胚内ダイナミクスが増大することが確認され、これが胚発生能の向上に寄与する可能性が示唆されています。これを踏まえ、今後は評価技術を活用し、MSC-EVによる胚内ダイナミクスの変化についてさらに深く分析する予定です。これにより、次世代IVF技術の科学的根拠を確立することが目標です。
未来への展望
EXORPHIAは、アート(ART)施設やアカデミアとの連携を強化し、胚内ダイナミクス評価技術の進化を図ります。加えて、MSC-EVを活用した胚培養技術の非臨床・臨床研究を進め、次世代IVF技術の実用化を目指します。これには、品質や安全性、倫理性を重視したアプローチが求められます。
会社概要
株式会社EXORPHIAは、東京に本社を構え、独自の細胞外小胞技術を駆使した新しいバイオテクノロジー企業として注目を集めています。IVF技術の向上を核に、創薬応用への取り組みも進める姿勢は、今後の展開に期待が持たれています。
詳しい情報は、公式ウェブサイトをご覧ください。
お問い合わせ先
株式会社EXORPHIA広報担当
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