渋谷に新しい風を吹かせた『TOKYO CRAFT ART BREWING』
2019年10月18日から19日の2日間、東京都渋谷区の再開発エリアに位置する空き地で、サントリービール株式会社主催のアートイベント『TOKYO CRAFT ART BREWING in Shibuya』が開催されました。このイベントでは、現代陶芸や音楽など、様々なアート作品が展示され、若者から大人まで多くの来場者が訪れました。
陶芸と音楽の共演
会場には、2014年の神戸ビエンナーレで準大賞を受賞した陶芸アーティストの橋本知成氏の作品や、エレクトロユニット「Black Boboi」としても知られる小林うてな氏と音楽クリエイターのTAKAYUKI ISAYAMA(takakahn)による共演作品などが並びました。これらの作品は、再開発中の東京をテーマにしており、来場者はその斬新かつ刺激的なアートに魅了されていました。
また、ネオンアーティストのWaku氏による作品も展示され、光と影の美しいコントラストが会場を鮮やかに彩りました。特に、会場は青い光に包まれた幻想的な空間となり、初めて見るアートに多くの参加者が思わず見入ってしまう姿が見られました。
800人以上が来場
渋谷の空き地というユニークな場所での開催であったにもかかわらず、約800人以上の人々がこの2日間で足を運びました。天候にも恵まれない中、来場者たちは自分のスマートフォンでアート作品を撮影し、SNSにその瞬間を共有する姿が印象的でした。東京クラフトを手にしながら、各々のスタイルでアートを楽しむ機会が提供され、来場者同士の交流も見受けられました。
新たなモノづくりへの応援
イベントの成功を受けて、サントリーは新たなプログラム『TOKYO CRAFT BEER PARTNERSHIP』を発表しました。このプログラムは、新しいモノづくりに挑戦するアーティストを支援するもので、アート作品の発表の場として東京クラフトを無料提供することを目的としています。お酒を介して創造的な議論が交わされることで、そこから新しい文化が生まれることに期待が寄せられています。
参加アーティストのコメント
イベントに参加したアーティストたちは、それぞれの作品に込めた思いや、アートを通じて表現したいことについて語りました。橋本知成氏は「見えないものも感じ取れるような空間を作ることが重要」と述べ、作品制作の過程で醸造される感情とビールのプロセスが共通していることを指摘しました。
小林うてな氏は、信楽でのフィールドレコーディングから生まれた音楽制作について語り、「癒される音楽」をテーマに活動していることを明かしました。また、TAKAYUKI ISAYAMAは「自然の音を取り入れた音楽が、都市の中で心地よく響くことを目指している」とコメントしました。
そのほか、Waku氏は「ネオンが流れる様子を自然界の流れに見立てて制作した」と語り、アートとビールとの共通点を見出しました。
まとめ
『TOKYO CRAFT ART BREWING in Shibuya』は、アートとビールの新しい形を提案し、渋谷という活気ある場所で多くの人々とアーティストとが交流する場を提供しました。このイベントが今後の日本のカルチャーの発展に寄与することが期待されます。さらなる活動に注目が集まる中、次回のイベントにも期待が高まります。
イベントのダイジェスト動画は、
こちらでご覧いただけます。