大阪府、マイナンバーカードを活用した新サービス導入
大阪府が進める自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)が、新たな一歩を踏み出しました。xID株式会社と連携し、2024年8月29日に公開予定の大阪総合行政ポータル「my door OSAKA」に、マイナンバーカードを利用したデジタルIDアプリ「xIDアプリ」と、デジタル郵便サービス「SmartPOST」を導入します。これにより、府民へのサービス提供がさらにスムーズに行えるようになることが期待されています。
背景と目的
大阪府は、デジタル化の進展に伴い、住民サービスの質を高め、その効率化を図る取り組みを行ってきました。特に、行政サービスのデジタル化が進む中で、住民がより便利で迅速にサービスを受けられるような環境が求められていることから、「大阪広域データ連携基盤(ORDEN)」の構築を進めています。
この基盤を使って、地域内のデータを統合し、住民のニーズに柔軟に対応することが狙いです。市町村は、データ連携基盤の整備にかかるリソースを削減し、住民サービスの提供に集中できるようになります。これにより、官民双方で提供されるサービスのさらなる向上が期待されています。
新サービスの特徴
1. デジタルIDアプリ「xIDアプリ」
「xIDアプリ」は、「my door OSAKA ID」のアカウント登録と認証に利用されます。このアプリを利用することで、府や市町村のサービスへシングルサインオンが実現され、手続きが大幅に簡略化されます。オンラインでの手続きが可能になるため、窓口での待ち時間や書類提出が不要となります。
2. デジタル郵便サービス「SmartPOST」
「SmartPOST」は、マイナンバーカードを利用したデジタル郵便受けを提供します。これにより、住民は自治体からの通知をスマホで受け取ることができ、いつでもどこでも簡単に確認できます。重要なお知らせは「my door OSAKA」でも確認できるため、情報の見逃しを防ぐことができます。
3. 今後の展開
この取り組みは、より便利で効率的なサービス提供の第一歩に過ぎません。今後も新たなサービスの追加や利用範囲の拡大が予定されており、大阪府は更なるデジタル化を推進していく方針です。
「xIDアプリ」と「SmartPOST」とは
「xIDアプリ」は、マイナンバーカードをかざして本人確認ができるアプリで、オンラインでの本人確認や、官民サービスへの安全なアクセスが可能です。自治体のオンライン引越し手続きにも対応しており、住民の利便性を確保しています。
「SmartPOST」は、自治体から住民へ確実に通知を届けるためのデジタル郵便サービスで、従来の郵送業務の課題を解決します。これにより、自治体は郵送コストを削減しながら、住民とのコミュニケーションを円滑に進められるようになります。
xID株式会社について
xID株式会社は、自治体や企業の課題解決を目指すGovtechスタートアップです。マイナンバーカードやデジタルIDを活用し、信頼性の高いデータ活用を実現することで、社会的課題の解決にも貢献しています。今後も地域社会に向けた新たなサービスの提供を続けていきます。