廃木材をアップサイクルした革新的素材「MIRAIWOOD®︎」
廃木材を巧みに再利用し、環境に優しい素材として生まれた「MIRAIWOOD®︎」。2024年10月16日から東京・銀座のMATSUYA GINZAで、特別展示会が開催されます。ここでは、展示と販売が行われ、実際にこのバイオマス成形素材を用いた製品を手に取ることができます。
MIRAIWOODの概要と特性
「MIRAIWOOD®︎」は、製造業から排出される未利用の廃木粉に、植物由来の生分解性プラスチックを組み合わせて作られた、持続可能な成形素材です。主成分の木粉は全体の80%以上を占めており、石油成分は70%以上削減されているのが特徴。さらには、73.3%以上が植物由来のバイオマス成分を含むことから、環境保護への強い意識が反映されています。
この素材は、既存のプラスチック成形設備で大量生産が可能で、さらに金型射出成形によって高精度で薄肉な製品が安定的に生産できます。これにより、木材資源を効率的に活用し、持続可能な循環型社会の構築を支援します。
展示会の見どころ
展示会では、明治チョコレートのカカオハスクを使ったサステイナブル漆器や、山中漆器とのコラボレーションによるカフェアイテムなどがラインアップされています。また、数量限定で高田製作所の華やかなオブジェも販売される予定です。
特に注目は、伝統工芸である山中漆器「我戸幹男商店」の希少な漆器が数量限定で販売されるところです。これらの製品は、石川県の自然や文化をテーマにしたアート写真と共に展示され、訪れた人々の目を引くことでしょう。
地元への貢献とサステナビリティ
このプロジェクトの背後には、地元・石川県の皆様の多大な協力があります。売上の一部は、日本赤十字社を通じて自然災害被災者への支援として寄付されるとのこと。ビジネスの持続可能性だけでなく、社会貢献にも力を入れているのです。
菱華産業の取り組み
「MIRAIWOOD®︎」は、菱華産業の自社技術を生かしたブランドとして成長を続けています。同社は、素材の安定した品質管理とともに、機械のコンパチブルデザインを採用しており、従来のプラスチック製品製造と同様の工程で持続可能な製品を生み出す体制を整えています。また、企業向けの導入支援も行い、多様な業種との共同開発を推進しています。
今後も、MIRAIWOODを活用した新たな製品展開が期待されています。環境に配慮した素材は、私たちの生活の様々なシーンにおいて新たな価値を提供することでしょう。ぜひ、銀座での展示会にも足を運んでみてください。