6月4日、福井県坂井市にて特別なイベントが行われました。この日、フランス料理店を営むシェフ、秋元さくらさんが坂井市の初代美食育アンバサダーに就任しました。
美食育とは、美食と食育を組み合わせた言葉で、坂井市の豊かな食文化を育むことを目的としています。秋元さんは福井市出身で、東京のフランス家庭料理店「morceau」を運営しており、今回の委嘱状は池田禎孝市長から手渡されました。その委嘱状は、ヒノキで作られ桜の花がデザインされた特注品で、秋元さんの名前にちなんでいます。これを受け取った秋元さんは、「坂井市の魅力を広めるための架け橋となりたい」と抱負を語りました。
秋元さんのキャリアは、航空会社の国際線キャビンアテンダントとしてスタートしました。世界各地での食文化に触れることで、料理の道へ進むきっかけとなったのです。その後、フランス料理の魅力に目覚め、オーナーシェフとして名を馳せ、料理番組の出演や多くのレシピ本を出版。特に食育に関する取り組みも積極的に行っており、子ども向けの書籍も数多く手がけています。
委嘱式は、落ち着いた雰囲気の中で行われ、池田市長からの温かい言葉に秋元さんも笑顔で応えました。市長は「坂井市の美食と食育が発展することで、市民も恩恵を受ける。我々のアピールに協力してほしい」と述べました。
秋元さんは、福井の食文化にはまだ知らないことがたくさんあると感じており、坂井市の子どもたちに食の楽しさや母親の手料理の大切さを伝えていきたいと語ります。さらに、早速木製の委嘱状を店内に飾り、アンバサダーとしての活動に向けての意気込みを示しました。
今後、秋元さんは坂井市内の小学校で子どもたちとのクッキング教室を開く予定で、食についてのトークを行うことで、次世代への食育の重要性を伝えていくという展望を持っています。彼女の活動は、坂井市の食文化をさらに活性化する重要な役割を果たすことでしょう。この地から、新たな食の楽しさが広がることを期待しましょう。