ハイワイヤ第二回公演『墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ。』
公演詳細
2025年7月24日(木)から30日(水)まで、下北沢のシアター711にて、ハイワイヤの第二回公演が行われます。タイトルは『墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ。』。この劇の特徴は、現実の家族介護を基にした深いテーマ性と、全キャストがそろって登場する点です。共演者には薄平広樹、大河日氣、大竹このみ、河合陽花中村さち、福田航、藤本かえで、佛淵和哉が名を連ねています。
この作品は、高畑裕太が自身の経験をもとに作り上げたもので、特に「死生観」が大きなテーマとして描かれています。主人公が母親を介護する様子を通して、観客はそれぞれの生き方や死へのアプローチについて考えさせられるでしょう。現代社会のさまざまな問題に直面しながら私たちがどのように生きるべきかを問う、非常に考えさせられる作品です。
ストーリーの背景
物語の主役タナカは、日々の忙しさと人間関係に疲れながら、豊かで穏やかな家庭を築こうと必死に生きています。しかし、母親がレビー小体型認知症を発症し、彼女の介護をすることになります。介護が進むにつれ、母は徐々に自我を失い、まるで赤子のようになっていくのです。この変化に戸惑いながらタナカは、避けられない「老い」と「死」に直面します。観客は、この物語を通じて、未来への漠然とした不安や、家族との絆の重要性を感じることができるでしょう。
高畑裕太のメッセージ
公演の主宰を務める高畑裕太は、介護というテーマに対する自身の思いを強く語っています。彼は、祖母の死という身近な経験を経て、「老い」や「死」について考えるようになったといいます。現代社会で多くの人が抱える「疲れ」や不安を描くことで、観客に生きるヒントを見いだしてもらいたいという意図が込められています。
これからの展望
ハイワイヤは、2021年に創立され、着実に活動を拡大してきました。今回の公演もその一環であり、これまでの演劇活動の集大成ともいえる作品として期待が高まっています。特に、ハイワイヤが取り組むテーマは、すべての人々に共感を呼ぶものであり、多くの観客に感動を与えることでしょう。
まとめ
『墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ。』は、家族介護を題材にした深く考えさせられる作品です。公演は2025年の夏、下北沢のシアター711で開催される予定ですが、チケット情報などは後日発表されるとのこと。高畑裕太が全身全霊で臨むこの作品を、ぜひお見逃しなく。