沖縄から未来を担うスタートアップへ!
沖縄県沖縄市に本社を構えるフォーシーズ株式会社が、地域経済の成長を支える新たなベンチャーキャピタル「津梁ファンド」を設立しました。このファンドは、沖縄県内企業を中心に出資を受け、主にシード期のスタートアップを支援することを目的としています。先日、ファーストクローズを無事に完了したことを発表しました。
地域経済を支えるための背景
フォーシーズ株式会社は、2019年に創業支援施設「Startup Lab Lagoon」を運営開始以来、沖縄のスタートアップエコシステムの構築に取り組んできました。シード期の企業にとって、資金調達を含む専門的なサポートは不可欠です。しかし、沖縄ではそのような支援が十分でない現状が続いていました。
津梁ファンドは、沖縄県内に育てられた企業が得られる利益や知識を県経済や人材育成に還元することで、良好な循環を生み出すことを目指しています。地域のファンドとして沖縄経済の振興を図り、その結果、新しい産業創出に寄与することが期待されています。
日本とアジアの架け橋を目指す
沖縄は人口150万人の島ですが、県内市場だけでは大規模な産業育成には限界があります。そのため、津梁ファンドでは観光、交通、エネルギー、サーキュラーエコノミー、環境(GX)、ヘルスケアといった分野のスタートアップを支援し、さらに大きな県外や海外市場への挑戦を促す方針です。
この活動は、かつて「万国津梁」として知られた琉球王朝の時代の戦略に基づくもので、今再び沖縄が東アジア貿易の中継点として栄えることを目指しています。フォーシーズは、地域ネットワークや、コザスタートアップ商店街などの施設を渉猟し、沖縄のスタートアップに必要な支援を提供します。
沖縄・台湾の情報を発信
津梁ファンドは、沖縄と台湾のスタートアップ関連情報や投資先のニュースを発信するニュースレターの配信も開始します。更にSNSやPodcastといった多様なチャネルでの情報発信を進めていく予定です。
出資者の期待の声
出資者からは、「津梁ファンド」を通じて沖縄に新しい産業が生まれることへの期待が高まっています。コザ信用金庫の専務理事の前屋氏は、「スタートアップ企業が新たな収益源として期待されている」とし、地域の経済活性化にもつながるとコメントしています。また、沖縄市出身の薬正堂の宮里氏は、豊里氏の情熱ある取り組みを応援しています。さらに、さくらインターネットの田中氏も、沖縄に新たな企業を育てる期待を寄せています。
将来への展望
「津梁ファンド」の設立は、沖縄のスタートアップエコシステムをさらに強化する重要なステップです。今後、沖縄県に独自の文化や特性を活かした企業が続々と設立され、地域経済に大きな影響をもたらすことでしょう。信念を持った回帰型の支援が、沖縄経済の未来を切り拓く原動力になることが期待されています。