V-farmers®実証実験
2025-09-29 12:12:03

次世代農業を支える「V-farmers®」実証実験が秋田で始動

農業AIエージェントサービス「V-farmers®」とは



農業の現場における効率化を目指し、株式会社日本総合研究所、JSOL、みらい共創ファーム秋田の3社が結集した「V-farmers®」は、農業AIエージェントサービスです。このプロジェクトでは、経営管理から栽培支援まで、多様なデータを統合し、幅広い農業現場のニーズに応えることを目的としています。

実証実験の概要



本実証は、2025年9月から2026年9月までの1年間、秋田県大潟村において、タマネギを対象に行われます。具体的には、経営管理業務の生産性向上や、農作業従事者のスキル向上を検証します。

特に注目すべきは、近年の日本の農業の労働力不足です。2023年には181万人にまで減少し、特に高齢化が進んでいる現状が懸念されています。これに対抗するため、新しい技術を活用し、経験豊富な農業者の知識を次世代に伝える仕組みの確立が求められています。

目的と背景



農業就業者の減少は食料安全保障のリスクをもたらします。特に、主に自営農業に従事する基幹的な農業従事者の平均年齢が69.2歳に達し、知見の伝承が急務となっています。「V-farmers®」は、こうした課題に対し、農業の効率化や若手農業者の育成、そしてノウハウの伝承に寄与することを狙いとしています。

さらには、タマネギは全国的に流通し、消費が多い指定野菜であるにも関わらず、国産品の端境期が顕著です。この状況を解消するため、地域におけるタマネギ栽培を推進し、効率的な営農体制を構築することが求められています。これにより、農業の生産を安定的に維持することが可能になるでしょう。

実証内容の詳細



実証では、以下の内容が検証されます:

1. 経営管理支援と栽培支援の有効性:AIエージェントが経営管理や栽培にどれほど効果をもたらすのかを分析します。
2. 農業用生成AIの精度:新たに開発されたAI技術がどの程度農業の効率化に寄与するかも併せて評価。
3. スマート農機との連携:既存の農業機器との連携による効果も検討していきます。

期待される成果



この実証実験は、農業経営者に任せきりにしていたタスクの自動化や、経験不足の新規就農者でもスムーズに農業に参入できる環境を整えることが期待されています。特に、AIエージェントは作業マニュアルのデジタル化を進め、農作業従事者のスキル向上にも寄与します。

一歩進んだ農業の未来へ



最終的には、収穫の安定化や生産性の向上を果たすだけでなく、気候変動への取り組みや新たな作物の栽培支援にもつながると考えられています。また、タマネギ以外にもコメなどの品目への展開が予定されており、「V-farmers®」がもたらす可能性が広がっています。これにより、日本の農業が新たな扉を開くことでしょう。信頼できる技術が農業現場で実証され、未来の農業がより良い方向へ進むことが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社JSOL
住所
東京都千代田区九段南一丁目6番5号九段会館テラス
電話番号
03-6261-7610

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