オーピーバイオファクトリーとロート製薬が資本業務提携契約を締結

オーピーバイオファクトリー株式会社（OPBio）は、ロート製薬株式会社との資本業務提携契約を締結したことを発表しました。この提携は、沖縄の海洋微細藻類や生物資源の探索および培養技術と、ロート製薬の研究開発力やマーケティング力を融合し、新しい化粧品、医薬品原料、機能性食品などの開発を推進することが目的です。

提携の背景と目的

OPBioは、沖縄の豊富な海洋資源を活用し、2006年に設立されました。未利用生物資源からの成分分析・培養・製品化までを手がけ、特に微細藻類「パブロバ」の機能性成分（フコキサンチンやEPAなど）の実用化において先駆的な役割を果たしています。

一方、ロート製薬は医薬品やスキンケア商品、食品事業を通じて人々の健康と幸福を支える理念のもと、新たな価値の創造に向けて積極的に取り組んでいます。特に「Well-being」に焦点を当てた研究開発を行っており、再生医療や食分野の革新にも力を入れています。

両社はこれまで友好的に共同研究を進めてきましたが、この資本業務提携により、さらなる協力関係を築き、研究から事業化までを加速させ、持続可能な成長を目指します。

藻類農園FARMOとの連携

この提携の重要な要素の一つとして、沖縄県久米島町にある「藻類農園FARMO」との連携があります。この農園では再生可能エネルギーや海洋深層水など、地域資源を活用した循環型モデルの推進が行われています。

OPBioの培養技術とロート製薬の製品開発力を組み合わせることで、地域発の新たな産業創出や雇用拡大を目指すことが狙いです。特に、微細藻類を活用した新素材の開発を通じて、久米島からのグローバルな展開を図り、海洋資源の持続的利用モデルの実証に取り組みます。