三菱重工冷熱株式会社が、キヤノンITソリューションズ株式会社のクラウドEDIサービス「EDI-Master Cloud」を導入しました。この取り組みにより、冷熱事業の業務効率が向上し、メンテナンスやリカバリー作業の負荷を大幅に軽減することに成功しました。
導入の背景と課題
三菱重工冷熱は、環境エンジニアリングの分野でさらなる成長を求めており、金融機関や多くの取引先とのやりとりで従来のISDN回線を使用したEDIを利用していました。しかし、2024年1月にISDN回線が終了することに伴い、適切な代替手段が必要とされました。従来のEDIシステムの運用を引き継ぎながらも、柔軟に移行することができる新しいシステムを探していました。
このような状況から、三菱重工冷熱はスムーズな移行と業務の継続性を重視し、「EDI-Master Cloud」の導入を決定しました。導入プロセスはわずか3ヶ月で完了し、同サービスの高い可用性と耐障害性が、業務負荷の軽減に貢献しました。
導入後の効果
「EDI-Master Cloud」導入によるメリットは多岐に渡ります。まず第一に、サーバの管理や停電時のリカバリーに関わるメンテナンスの負担が軽減されたことが挙げられます。これにより、業務の効率化と人員削減を実現しました。
従来を心配していたネットワーク障害やサーバーダウンによる影響も、「EDI-Master Cloud」の冗長性の高いクラウド環境のおかげで最小限に抑えられ、サービスの安定性が向上しました。これにともなって、システムのダウンタイムも縮小され、顧客サービスに対する影響が減少しました。
さらに、データ処理速度の向上も顕著で、ネットワークの移行によって通信コストが削減されました。この速度向上は、業務の効率を大幅に改善し、業績にプラスの影響をもたらすこととなりました。
今後の展望
キヤノンITソリューションズは、40年以上のEDIシステムの提供実績を基に、今後もお客様のニーズに寄り添った提案を行い、高品質な製品とサービスの提供を続けます。クラウドEDIサービス「EDI-Master Cloud」は、そのマイクロサービスアーキテクチャを通じて、高い可用性、耐障害性、スケーラビリティを備えています。このような特徴を活かし、HTTP APIやEDI業務運用サービスを通じて、お客様の業務効率化をさらに進めていく予定です。
会社情報
三菱重工冷熱株式会社は、環境試験装置を始めとする食品加工や流通のための冷却設備、空調事業、大型冷凍機事業を展開する企業です。これまで培ってきたエンジニアリングと技術力を駆使し、環境負荷の低減に寄与することを使命としています。
このように、三菱重工冷熱株式会社は新しい技術導入によってビジネスの持続可能な成長を追求し続ける姿勢を示しています。今後もその動向に注目が集まります。