2025年近畿圏住みたい街ランキングの動向
不動産情報サービス「LIFULL HOME'S」が発表した「2025年住みたい街ランキング(近畿圏版)」では、住まい選びのリアルなデータが浮かび上がっています。このランキングは、アンケート調査ではなく、実際に物件への問い合わせ数を基に集計されたもの。ここでは、賃貸と購入の両面から注目の街を見ていきます。
借りて住みたい街ランキング
賃貸物件への問い合わせ数で1位を獲得したのはOsaka Metro御堂筋線の「江坂」。このエリアは、人気の高い「出町柳」と接戦を繰り広げました。江坂は「新大阪」から約4分、「梅田」からも約11分の距離にあり、都会へのアクセスの良さが魅力です。特に、府外からの単身赴任者などの賃貸ニーズが高まり、多くの物件が揃っています。
一方で、2位の「出町柳」は京都大学に近いことから、学生たちに長年支持されています。駅周辺には多くの学生向け物件が存在し、もちろん大阪中心部へのアクセスも良好で、これが人気の要因となっています。
3位には「三ノ宮」がランクイン。近畿圏では、この3つの駅が賃貸のトップを争っている状況です。このように、大阪・京都・神戸の中心地が賃貸ニーズを大きく占めています。
急上昇ランキング
今や注目を集めているのが、「急上昇ランキング」です。今年の1位はOsaka Metro谷町線「中崎町」です。ここは梅田とも近接し、交通利便性が高いため、一般の賃貸ユーザーからもニーズが高まっています。
他にも、よく選ばれている駅は「鴻池新田」や「北花田」で、いずれも大阪中心部へのアクセスが良好で、コストパフォーマンスを重視した選択が伺えます。
買って住みたい街ランキング
次に、購入物件への問い合わせ数をもとにした「買って住みたい街ランキング」でも興味深い結果が得られました。3年連続でトップに立った「姫路」は、コロナ禍を乗り越えて再び人気を集めています。物件価格が手頃という点も、特に若い世代やファミリー層の支持を得ている理由です。
ライバルとして上昇したのは「天王寺」で、この地域では複数のタワーマンション開発が進行中であり、生活の利便性が高まっています。近畿圏全体的に住宅価格の高騰の影響がみられる一方で、郊外化の傾向も見逃せません。
急上昇ランキング(購入)
急上昇ランキングでは、Osaka Metro谷町線「谷町六丁目」が注目のエリアです。当該駅周辺は今後のマンション開発計画もあり、需要が急増しています。これに続く「吹田」や「四条」もまた人気スポットとして挙げられます。
結論
「2025年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング」を通じて、近畿圏における居住トレンドがはっきりと見えてきます。特に、賃貸も購入も、大阪市内の駅が圧倒的な支持を集めており、そこで見られる居住の多様なニーズが実態として反映されています。このランキングは、住まい選びの参考としても非常に有用でしょう。