鈴木のぞみの新たな展覧会が東京で開催
2025年10月3日から10月26日まで、東京・銀座に位置するポーラ ミュージアム アネックスにおいて、写真家鈴木のぞみの展覧会『Slow Glass — The Mirror, the Window, and the Door』が行われます。鈴木は、写真を通して記憶や時間の層を可視化する作品を制作しており、この展覧会では新作を含む約15点が展示されます。
展覧会の見どころ
鈴木の作品は、日常の中にある光の痕跡に着目し、その瞬間を捉えることによって、過ぎ去った時間の記憶を呼び覚ますというユニークなアプローチが特徴です。彼女の代表作「Other Days, Other Eyes」では、窓に写真乳剤を直接塗布し、そこから見える風景を想像して焼き付けるという手法が用いられています。この独自の技法によって、彼女の作品は静かに移ろい行く時の層を表現し、観覧者に深い思索を促します。
本展では、「窓」のシリーズを中心に、「鏡」や「扉」というテーマを持つ新作も紹介されます。観客は鈴木の目を通して、光と時間が織りなす見えない記憶の世界を体感できるでしょう。
背景と鈴木の略歴
鈴木は1983年、埼玉県で生まれました。東京造形大学で絵画を学んだ後、独学で写真を探求し、2022年に東京藝術大学大学院を修了しました。彼女の作品は国内外での展覧会やレジデンスプログラムに参加することでますます進化しています。近年、様々な賞を受賞しており、今後も注目の若手アーティストとしてそのキャリアを築いています。
彼女の作品は、東京都写真美術館やアーツ前橋などの重要な機関に所蔵されており、その魅力は広く認識されています。さらに、作家は自身の視点を通じて、「Slow Glass」というテーマを探ることで、私たちが目にすることの無い過去の光景や記憶の深みを表現し続けています。
展覧会情報
10月17日には、鈴木と美術史家の伊藤俊治氏とのトークイベントも予定されています。イベントは無料で参加でき、鈴木の作品やその背景についての詳しい話が聞ける貴重な機会となります。詳細情報はポーラ ミュージアム アネックスの公式ホームページで確認可能です。
概要
- - 展覧会名: 鈴木のぞみ『Slow Glass — The Mirror, the Window, and the Door』
- - 会期: 2025年10月3日(金)〜10月26日(日)
- - 場所: ポーラ ミュージアム アネックス, 中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
- - 開館時間: 11:00 - 19:00 (入場は18:30まで)
- - 入場料: 無料
この展覧会では、事物に宿る記憶や、日常の中に潜む光の現象を通じて、観覧者がこれまでにない認識を得られることを目指し、鈴木の独自の世界観にどっぷりと浸ることができます。ぜひお越しください。