術後乳幼児の酸素供給を革新する「O₂腹巻」のご紹介
手術後の乳幼児にとって、適切な酸素供給は非常に重要ですが、その実現は困難でした。特に麻酔を受けた乳幼児が意識を取り戻した際、酸素マスクを嫌がって取り外してしまうという問題があり、医療現場では大きな課題となっています。そこで登場したのが、関西医科大学と共同で開発された新しい製品「O₂腹巻」です。
医療現場から生まれた発明
この発明は、大井診療教授による医療ニーズの発表から始まりました。乳幼児は成人とは異なり、自己判断ができないため、酸素供給のためのマスクを簡単に外してしまいます。これにより、血中酸素飽和度が低下し、健康リスクが高まります。そこで「O₂腹巻」は、乳幼児でも安心して使用できる酸素供給の手段として開発されました。開発にあたっては、多くの試作品を作成し、医療従事者からのフィードバックを積極的に取り入れました。
特徴と利点
「O₂腹巻」は、腹部に装着する型の腹巻きで、既存の酸素供給マスクを乳幼児の体にフィットさせることができます。このデザインにより、顔面に不快感を与えず、子供が自然に呼吸できる状態を保ちます。さらに、マジックテープで簡単に装着できるため、保護者や医療従事者の負担を軽減する製品となりました。これにより、泣きわめく乳幼児をなだめる手間が軽減され、医療従事者も酸素供給状況の確認を頻繁に行う必要がなくなります。
開発者のこだわり
大井教授は、この製品が使いやすいだけでなく、強度や見た目も重要視しました。病院で日常的に使用される医療関係者のユニフォームやタオルと同じく洗濯できる耐久性を持たせ、さらに保護者にとって癒しとなるデザインと肌触りを追求しました。これにより、病院という厳しい環境でも負担を軽減できるよう配慮されています。
解決策としての「O₂腹巻」
乳幼児は代謝が活発であり、成人よりも多くの酸素を必要とします。しかし、麻酔の影響で酸素供給が妨げられることが多く、血中酸素飽和度の低下を招くため、より簡単に酸素を供給できる手段が求められていました。「O₂腹巻」は、その名前の通り、腹部から酸素を供給することで乳幼児の不快感を軽減し、医療現場の負担を大きく軽減します。
この製品の開発は、乳幼児を持つ保護者や医療従事者にとって、大変意義深いものとなるでしょう。今後も弊社は医療現場の声を取り入れ、さらなる改良に努めて参ります。
開発連携先のご紹介
学校法人 関西医科大学は1928年に創立され、医療教育の発展に寄与してきました。今回の開発を通じて、多くの乳幼児が安心して手術を受けることができる環境を整えていきたいと考えています。
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