CRAZY KEN BANDの魅力と新アルバム『火星』の背景
CRAZY KEN BANDのボーカルである横山剣氏が、9月22日放送のラジオ番組「YAMABICO」に出演し、先日リリースされたばかりのアルバム『火星』について語りました。今回はそのインタビューの内容と共に、新作の魅力を探ります。
アルバム『火星』の制作過程
横山剣氏は、楽曲制作の工程について、ある程度の曲を作成した後に、その中から適切な曲を選ぶスタイルであると説明しました。「派手過ぎず、地味過ぎず、自然にふさわしいと感じる曲を選びました」とのこと。アルバムのタイトルトラックである『火星』は、耳に残るクールなメロディで始まり、徐々に熱を帯びていく構成となっています。
複数の意見の取り扱い
また、横山氏は楽曲選択の際に他のメンバーの意見が多すぎると混乱を招くことがあると冗談交じりに語り、「最近はあまり意見を混ぜないようにしています。その方がブレがなくなって良い結果が得られる」と述べました。
楽曲の独特な音作り
新作には、横山氏が自身の声で「クリック!」と叫ぶ部分があり、音のギミックが特徴的です。「この部分は、まるでハードボイルドのおじさんがタイムトラベルをして、“マッチングアプリをやってみた”という設定です。でも相手にすっぽかされて、男の美学を保ったまま佇んでいるということを表現しています」と語ります。ここに横山氏の独特なユーモアと感性が感じられます。
アルバム収録曲について
今回のアルバム『火星』には12曲が収録されていますが、CRAZY KEN BANDにとっては史上最も楽曲数が少ないものとなりました。この理由について横山氏は「1曲1曲に集中して取り組んだため、意外にも時間がかかってしまいました」とし、「全部がシングル盤のような気合いで取り組んだ結果、非常に疲れました」と語っています。
CRAZY KEN BANDの歩み
クレイジーケンバンドは1997年に横浜本牧で誕生し、2002年のアルバム『Gran Turismo』で大ブレイクを果たしました。その後、日本武道館での公演も成功させ、今回のアルバム『火星』を引っさげて2025年3月までのツアーを予定しています。
ラジオでの発言やアルバムにまつわるエピソードは、CRAZY KEN BANDのファンだけでなく、音楽好きの全ての人にとって興味深い内容となっています。自身の音楽スタイルや美学への思いを語る横山剣氏の姿からは、独自の世界観やメッセージが伝わってきます。ぜひ、FMヨコハマのアーカイブもチェックしてみてください。