ダビンチSP導入1周年
2024-07-09 15:11:25

上尾中央総合病院、最新ロボット手術「ダビンチSP」導入1周年。低侵襲手術で患者の負担軽減

関東初導入から1年、上尾中央総合病院の「ダビンチSP」が拓く低侵襲手術の未来



2023年7月、埼玉県上尾市の医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院は、関東で初めてシングルポート手術支援ロボット「ダビンチSP」を導入しました。この画期的な医療機器の導入から1年が経過し、病院は着実に成果を上げています。

「ダビンチSP」は、従来のマルチポートシステムと比べて、手術の傷を最小限に抑えられるという大きな利点があります。1つの小さな切開で手術が行えるため、患者さんの身体への負担を軽減し、術後の回復も早くなることが期待されています。

4つの診療科で170例の手術を実施



導入から1年間で、「ダビンチSP」は泌尿器科、肝胆膵外科、耳鼻いんこう科・頭頸部外科、産婦人科の4つの診療科で活用されてきました。その間、前立腺がん、女性骨盤臓器脱、腎臓がん、肝臓がん、すい臓がん、頭頸部がん、子宮の良性腫瘍など、合計170例の手術が実施されました。

手術件数は、泌尿器科では前立腺がん47例、骨盤臓器脱91例、腎臓がん2例、肝胆膵外科では肝臓がん8例、すい臓がん1例、耳鼻いんこう科・頭頸部外科では頭頸部がん8例、産婦人科では子宮の良性腫瘍など13例となっています。

ダビンチSPがもたらすメリット



「ダビンチSP」は、従来のマルチポートシステムに比べて、いくつかの利点があります。

切開創を最小限に抑える: 従来のマルチポートシステムでは複数の切開創が必要でしたが、「ダビンチSP」は1つの小さな切開で手術を行うため、傷が目立ちにくく、術後の見た目の影響も軽減されます。
術後疼痛の軽減: 切開創が小さいため、術後の痛みも軽減されることが期待できます。
* 周辺組織への影響を最小限に: 機器の特性上、小さな切開による「最小限の空間」で良好な視野と鉗子の操作性を維持しながら、体腔内の深く狭い部位の手術を行うことが可能です。そのため、周辺組織への影響を最小限に抑えることができます。

患者さんにとって最適な治療を



上尾中央総合病院では、患者さんの状態や病状に合わせて、最適な治療法を選んでいきます。「ダビンチSP」は、すべての患者さんにとって最適な治療法ではありません。症例によっては、従来のマルチポートのダビンチや腹腔鏡手術、開腹手術が適している場合もあります。経験豊富な医師陣が慎重に検討を重ね、患者さんにとって最適な手術方法を提供しています。

上尾中央総合病院は、「患者さんと医療者がパートナーとして、一人ひとりに寄り添った医療の実践」を理念として掲げています。最新の医療技術を積極的に導入することで、地域医療の質向上に貢献していくことを目指しています。


画像1

画像2

画像3

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。