コネクシオと横浜市水道局による共同研究
コネクシオ株式会社(東京都港区)は、横浜市水道局と共に、IoT技術を活用した水道設備の保全業務効率化を目指す共同研究を実施します。この取り組みは、2040年までの水道業務のデジタル化に向けた一環として位置づけられています。具体的に、横浜市保土ヶ谷区にある仏向ポンプ場において、2025年3月まで実施予定の実証実験に参画し、効果的な維持管理手法の確立を目指します。
実施の背景
横浜市水道局では、毎月1回、配水ポンプ場の巡視点検を行い、施設の健全性を確認しています。しかし、現行の点検方法では、労力と時間を要するため、効率的なメンテナンス方法の模索が急務とされていました。そこで、ドローンやIoTセンサーの活用に向けた実証実験が決定されました。
コネクシオの役割
コネクシオは、ウィットシステムズ株式会社と連携し、IoTセンサーを用いた振動データと回転計データの収集を通じ、「見える化」システムの構築を担当。振動センサーを配水ポンプに設置し、そのデータをクラウドに蓄積することで、設備の故障を事前に検知し、故障の予測可能性を高めることを狙います。これにより、「時間基準保全」から「状態基準保全」への流れを促進し、設備の長寿命化と運営コストの削減を図ります。
IoT技術の具体的な活用
実証実験で使用するIoTゲートウェイ「CONEXIOBlackBear」は、高い耐環境性能を持ち、多様な現場で利用可能。特に、振動が多く発生する浄水場でもその性能を発揮します。さらに、IoTデバイスのアナログ信号を処理するためのArmadillo-IoT A6Eも活用され、センサーからのデータを無駄なく収集します。これにより、蓄積したデータがウィットシステムズのクラウドBIツールCBM-Xによって解析され、より高精度な予兆管理が実現されます。
未来に向けた展望
コネクシオは、今回の取り組みを通じて、30年にわたるIoT技術の経験を生かし、横浜市の水道事業促進とSDGs達成に寄与することを目指しています。今後も新技術を積極的に取り入れ、持続可能な社会の実現に向けて尽力していく方針です。
会社情報
コネクシオ株式会社は、携帯電話の卸売・販売をはじめ、顧客の課題を解決するためのソリューションサービスを提供しています。具体的には、製造業から社会インフラ分野まで広がる顧客基盤を持ち、多種多様なビジネスニーズに応えています。公式サイトからも、最新情報やサービス内容が確認できます。 より安全で良質な水の安定供給を実現するため、コネクシオは今後も精力的に活動していくでしょう。