大規模イベントにおける通信UXの実態調査
株式会社ON BOARD(東京都港区)は、大規模イベントでの通信状況について調査を実施しました。このプロジェクトは、推し活専門メディア「Oshicoco」との協力で進められ、調査の結果として65%の参加者が通信不具合を経験していることが明らかとなりました。この報告書では、調査の背景や結果、そして今後の改善策について詳述します。
調査の背景と目的
近年、イベント体験には通信が欠かせない要素となっています。電子チケットやキャッシュレス決済、SNSでの投稿など、通信は現代のイベントには必須の環境であり、これが来場者にとって快適な体験を保証する基盤となっています。しかし、大規模な会場では混雑が生じやすく、通信の安定性が損なわれることが、来場者の体験に大きな影響を及ぼすことも懸念されています。
今回の調査は、XGMF(XGモバイル推進フォーラム)との「推し活×5G」プロジェクトと連携して実施され、調査データの公表とともに、座談会での意見も収めています。
主な調査結果
調査はInstagramおよびWEBで行われ、合計829件の有効回答を得ました。
- - 通信不具合の経験: 参加者の65%がイベント会場で何らかの通信不具合を経験
- - 利用場面の重要性: 特に入場時のQRコード表示や決済処理が、円滑な体験のために非常に重要
- - 支払い意向: 通信が安定すれば、来場者専用コンテンツへの高い支払い意向が見込める
- - 新たな需要: 「SNS投稿権利付きチケット」などの高単価な商品の需要可能性も示唆
これらの結果は、通信品質がただの利便性を超え、体験価値や経済価値に直結していることを示しています。
調査結果の詳細
調査対象は主に10代~20代の女性で、ジャンルにはアニメ、ゲーム、歌い手など多くの推し活層が含まれています。顧客にとって、スムーズな通信環境の確保は最重要事項であり、通信不具合は多大なストレスにつながっていることがうかがえます。
調査での一部回答として、「入場時にQRコードが読み取れず、焦った」「決済が遅れて物販を逃した」といった声が挙がりました。これらの問題が、満足度を大きく下げる要因となっていることが分かっています。
座談会の内容
調査結果を踏まえた座談会が行われ、推し活の専門家や通信インフラの専門家が意見を交わしました。入場時の混雑による通信障害が顧客満足度を下げ、物販収益にも影響するという見解が述べられました。今後は、施設運営者や通信事業者、アプリ開発者が連携し、インフラを整備することが重要です。
ユーザーは「つながらないこと」に強いストレスを感じており、場合によっては月額1万円以上を支払っても安定したプランを選ぶという傾向も。さらに、イベント中の優先接続サービスに対しても一定の需要があることが分かりました。
今後の展望
最後に、新しい「通信デザイン」が望まれています。単一の通信事業者だけでなく、業界全体による取り組みや、通信環境に依存しない決済方法の導入がカギとなります。調査結果は、通信品質向上が推し活の未来にも影響を及ぼすことを示唆しています。
【レポート概要】
今回は「推し活×スマホ活用レポート2026(イベント編)」を公表し、無料版と詳細版の2種類を用意しています。調査結果の総括や鮮やかなデータを惜しみなく盛り込んだ報告内容をぜひご覧ください。
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株式会社ON BOARDとOshicocoの協力によって収集した実データを基に、今後の通信改善策を模索するための貴重なレポートです。