セントラルメディエンス、メトランを完全子会社化
9月1日、株式会社セントラルメディエンス(東京港区、代表取締役中川隆太郎)は、埼玉県川口市に本社を持つ株式会社メトラン(代表取締役新田一福)の全株式を取得し、完全子会社としたことを発表しました。この株式の取得は、セントラルメディエンスとメトランとの間で結ばれたスポンサー契約に基づくもので、両社の連携が一層強化されることが期待されます。
メトランの事業内容と医療現場への貢献
1984年に設立されたメトランは、高頻度振動換気タイプ(HFO)人工呼吸器の開発を環境に強く注力している医療機器メーカーです。特に、その製品は新生児集中治療室(NICU)で広く使用されており、未熟児や新生児への救命に貢献しています。今回の子会社化によって、メトランの高性能な医療機器開発技術と、セントラルメディエンスの医療機関のネットワークが融合し、より効果的な事業展開が可能になると考えられています。
事業シナジーの見込み
メトランが持つ高度な技術と、セントラルメディエンスのサプライチェーン管理や医療資材の販売、医療マネジメントのノウハウを組み合わせることで、医療機器の供給体制を強化し、新たな市場開拓が見込まれています。具体的には以下のような計画が立てられています:
1.
研究開発のシナジー
メトランの呼吸器技術と、医療機関からの臨床ニーズを結びつけることで、新生児や小児だけでなく在宅医療分野でも新製品の開発を加速。
2.
供給体制の安定化
セントラルメディエンスのサプライチェーンマネジメントを活用し、災害やパンデミック時にも影響のない安定供給体制を構築。
3.
販売チャネルの拡大
セントラルメディエンスの全国ネットワークを活かし、特に成長市場であるアジア地域への進出を推進。
4.
アフターサービスの強化
グループ会社との連携により、高品質なメンテナンスサービスを提供し、ユーザーの満足度を向上。
5.
経営効率の向上
在庫管理や物流基盤の統合により、コスト削減効果を製品開発やサービス向上に再投資。
6.
社会的価値の創出
「新生児の命を救う」というメトランのミッションと、セントラルメディエンスの「医療を止めない」という理念を共にして、社会全体への貢献を目指します。
今後の両社の連携により、開発から供給、販売に至るまでの一貫した体制が整うことで、より多くの患者に対して質の高い医療サービスを提供し続けることができるでしょう。両社の取り組みに期待が寄せられます。
会社概要
メトラン
- - 社名: 株式会社メトラン
- - 所在地: 埼玉県川口市川口2-12-18
- - 設立: 1984年7月14日
- - 公式ウェブサイト
セントラルメディエンス
- - 社名: 株式会社セントラルメディエンス
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング EAST棟8階
- - 設立: 2018年5月18日
- - 公式ウェブサイト