西部ガスグループ油山研修所が自然共生サイトに認定されました

西部ガスグループ油山研修所が「自然共生サイト」に認定

西部ガスグループの「油山研修所」が、環境省による「地域生物多様性増進法」に基づき、「令和7年度第1回自然共生サイト」に授与される栄誉を得ました。これは福岡市内での初めての試みであり、同グループが所有する施設がこの認定を受けるのもこれが初めてです。

油山研修所は、福岡市南部に位置し、油山のふもとに広がる豊かな自然環境を有しています。市街地から車で約30分というアクセスの良さにもかかわらず、樹木や草地、小川、湿地など、多彩な生態系が形成されています。これまでのモニタリング調査では、約180種の動植物が確認されており、自然観察会が開催されるたびにその生態系の豊かさが再確認されています。

この研修所は、従業員の育成に特化した場所であるだけでなく、地域の生物多様性を保全するための一環として、モニタリングや自然観察を通じて、グループ社員の環境意識の向上にも力を入れています。

さらに、西部ガスグループは「西部ガスグループ環境基本方針」に従い、地域環境保全への貢献を誓っており、地域社会との連携を深めています。今後も生物多様性保全に向けた活動を推進し、持続可能な経営の実現を図っていく方針です。

この自然共生サイト構想は、環境省が「ネイチャーポジティブ（自然再興）」の実現を目指し、陸と海の保全エリアを拡大する「30by30」の目標達成に向けた一環として発表されました。この制度では、民間セクターが行う自然保全の取り組みに対し、明確な基準で「自然共生サイト」としての認定が与えられます。第1回の認定では、日本全国で196か所の活動が認定されています。

油山研修所の認定は、地域の自然環境に対する理解と関心を喚起し、他の企業や団体にも良き模範となるでしょう。このような試みは、環境問題に対する意識を高めることで、持続可能な未来に向けた重要な一歩として位置付けられます。

油山研修所の今後の生物多様性保全活動にも多くの期待が寄せられており、地域一体となった取り組みが、福岡市における環境保全の先駆けとなることを願います。