日本茶の人気とその飲み方の変化
近年、日本茶の人気が再燃しています。特に60代の層では、茶葉から淹れることを楽しむ人が4割を占めるなど、世代によって飲み方に特徴が見られます。この調査結果は株式会社クロス・マーケティングが実施した日本茶に関する調査から明らかになったものです。新茶が収穫される季節もやって来たこの時期に、多くの人が日本茶を楽しんでいるのかもしれません。
調査結果の詳細
全国の20歳から69歳の男女を対象に行われたこの調査では、様々な側面から日本茶に関する情報が集められました。結果を見ると、「ペットボトルのお茶」が42.7%で最多とされ、その後に「ティーバッグを使う」が続きます。一方で、60代では「急須や茶漉しで、茶葉から淹れる」という選択が43.2%と、他の年代に比べ著しく高いことが特徴です。このように、日本茶に対する消費スタイルが年齢によって異なることが明りになりました。
日本茶の種類
普段飲まれる日本茶の種類についての調査では、「緑茶(煎茶)」が70.4%と圧倒的な人気を誇ります。さらに、年代別に見ると、年齢が上がるほど緑茶の消費が多くなることがわかりました。意外にも、20~30代の層では「緑茶(玉露)」の人気も比較的高い傾向があります。
日本茶の好み
調査対象者の82.0%が日本茶を「好き」と回答しており、その中でも「とても好き」との回答は39.5%に上ります。特に高齢者層では、日本茶に対する好意が顕著であり、20代でも73.6%が「好き」と答えています。このことは、日本茶が幅広い世代に受け入れられていることを示します。
購入時の重視ポイント
日本茶を購入する際に重視するポイントとしては、「定番でいつも買っている銘柄」が42.3%で最も高く、その後「お得な容量大きめタイプ」や「少量で高くてもおいしいもの」が続きます。また、20代では「パッケージにチャックがついている」という点が重視されている一方、60代では「有名なお茶どころ(産地)」が重視される傾向があり、世代による好みや意識の違いが見えてきます。
日本茶の飲むシーン
日本茶を飲むシーンについて尋ねた結果、トップに挙がったのは「カテキンがとれて体にいい」「食事の時にお茶は欠かせない」「甘くないのでいろいろな時に飲める」という意見です。これらの回答から、健康志向や食事との相性の良さが、日本茶を選ぶ理由として強く影響していることがわかります。
調査概要
調査はインターネットリサーチの手法を用いて全国47都道府県で実施され、20~69歳の男女を対象に、2025年4月25日から27日にかけて行われました。有効回答数は1,100サンプルで、調査の詳細は後日公開される予定です。
まとめ
日本茶はその歴史の中で、多様な飲み方を持ち続けており、特に高齢者層においては、茶葉から淹れる楽しみが深く根付いていることが調査から明らかになりました。時代と共に変わる日本茶の楽しみ方を、今後も注目していきたいものです。