整形外科の新たな選択肢「walkey device」でリハビリ革命

2023年、日本整形外科学会学術総会で株式会社walkey（東京都目黒区）が「walkey device」の研究成果を発表しました。この革新的なリハビリマシンは、スポーツ医学や整形外科の専門家から高い評価を得ており、今後のリハビリテーションに大きなインパクトを与えると期待されています。

walkey deviceの特徴と機能

「walkey device」は、運動療法において適切な負荷を安定してかけることができるワイヤー型のリハビリ機器です。特に、運動機能に制限のある患者や入院中の患者にとって、立位、座位、臥位の状態でも安全に運動ができることが特徴です。このマシンを使用することで、関節の可動域や筋力のバランスを整え、身体機能を高めることが可能になります。

今回の研究では、上肢と下肢に筋電位マーカを装着し、呼気ガス分析とも組み合わせることで、筋負荷と心肺負荷を定量的に測定しました。また、筋骨格シミュレーションを用いて、運動時における負荷のかかり方を詳細に評価しました。このデータにより、筋機能の向上や体幹・支持筋群の活動が促進されることが確認されました。

研究結果とその意義

研究の結果、「walkey device」は運動動作開始時から安定した負荷をかけることで、姿勢維持に不可欠な体幹や支持筋群の活動も促進されることが明らかになりました。このことは、従来のリハビリ機器では難しかった座位や臥位での運動療法の実施を可能にし、患者の身体機能維持に対する新たな選択肢を提供します。

整形外科において、術後や慢性疾患、廃用症候群の患者へのリハビリテーションがますます重要視されています。walkey deviceは、立位運動に加えて、多様な運動環境で機能的な負荷をかけられるため、医療現場での導入が期待されます。

未来のリハビリテーション

walkey deviceを活用した運動が、臥位や座位での日常生活の中でも体幹や大腿筋群を支える筋群の機能維持に貢献すると考えられています。今後、同社ではこの製品を用いた運動プログラムの開発と健康寿命延伸を目的とした臨床研究を推進していく予定です。このプログラムを通じて、人々の身体機能の維持・向上を図り、患者のQOL（生活の質）の向上に寄与する運動療法の実現を目指します。

株式会社walkeyの企業理念

株式会社walkeyは「100年歩ける人生を届ける」という企業理念のもと、歩行を基盤にしたトレーニングサービスを提供しています。一人一人の身体を整え、人生を楽しめる体づくりを目指して、常に進化したサービスを展開しています。これにより、リハビリテーション分野でも新たな可能性を切り拓くことが期待されています。