テレネット株式会社の新技術「デュース」とは
長野県飯田市に本社を構えるテレネット株式会社が開発した緊急災害情報受信システム「デュース(DEWS)」が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されました。このシステムは、災害大国日本において、特に南海トラフ地震や首都直下地震などの発生が懸念される中、迅速かつ正確に災害情報を配信できることを目指しています。
デュースの仕組みとは?
デュースは、気象庁が発表する緊急地震速報を専用の通信端末で受信し、GPSを活用して現位置の情報を自動的に取得します。取得された情報は二次メッシュ地図(10kmメッシュ地図)に紐付けされ、該当する緊急の情報だけが表示されるため、いち早く正確な警報を受け取ることが可能です。
特許も取得済みのこのシステムでは、地震の到達までの時間を端末の表示及び音声でお知らせ。これにより、エリアメールよりも素早く対応が可能となります。
研究結果とメリット
東京大学生産技術研究所の研究によれば、揺れが来る前に5秒の猶予時間を得ることで、事前に避難行動を取ることができ、死傷率を80%軽減できるとの結果が出ています。この「デュース」の導入により、多くの企業や団体において、従業員の安全を確保しつつ、災害時のリスクを減少させることが期待されています。
加えて、管理者はデュースを通じて、緊急情報を受信した端末を確認することができるため、特に大人数を抱える企業において、災害時の対応が格段に向上します。
テレネットの導入実績と今後の展望
テレネットは既に3,000以上の企業・団体に災害対策サービスを提供しており、施工実績としては清水建設、戸田建設、イオンなど、大手企業も名を連ねています。
今後も、地域社会が災害に強く持続可能なものであるために、テレネットは防災技術の開発とサービス提供に努めていく方針です。
テレネットの公式サイトもぜひご覧ください。
テレネット株式会社
まとめ
テレネット株式会社の「デュース」は、これからの防災対策の重要な一翼を担うシステムです。緊急時において、より早く、より正確な情報提供が実現されることで、私たちの安全が一層確保されることが期待されています。この新技術は、今後の災害時の運用において重要な役割を果たすことでしょう。