飲食店の開業、2026年は増加傾向でスタート
2026年に入ると、全国の飲食店開業数は前年を上回るペースで進行しています。1月から3月のデータによれば、新たに14,003件の飲食店がオープンし、前年同期の12,533件から11.7%の増加を見せました。これは過去3年間で最も多く、飲食店舗の活気を反映しています。
ただし、全体の開業数が増えたとしても、業種によってその動向には大きな違いが見られます。特に注目すべきは、これまで人気の高かった「カフェ・喫茶店」や「飲み屋・居酒屋」が、逆に開業数を減少させていることです。ジャンル別に見ると、2026年1月から3月の開業数ランキングでは、バーが905件で堂々の1位を獲得しました。
ジャンル別ランキングに変化。バーが首位、カフェは3位に後退
個々のジャンルに焦点を当てると、2024年にはカフェが1位、バーが3位に位置していたものの、2026年にはその順位が入れ替わりました。具体的には、カフェは737件で3位、居酒屋は824件で2位、そしてバーが再び1位となったという結果です。この対照的な動きは、飲食市場における消費者の嗜好の変化や競争環境の変化を反映しています。
カフェは約4割減少、居酒屋も2年連続で減少
カフェの開業数は前年同期比で24.9%減となり、737件まで落ち込みました。2024年には1位を誇っていたカフェですが、ここ2年間で約4割も減少しています。この衝撃的な数字は、カフェ業態が抱える競争の激化や消費者のニーズの変化を示していると考えられます。さらに、居酒屋も引き続き減少傾向にあり、824件で17.9%減少しました。
カフェは様々な目的で利用されてきましたが、店舗の差別化や独自性が求められる今、果たして新たに開業する側はどのような工夫を凝らすことができるのでしょうか。
バーの開業は増加傾向。居酒屋との明暗が分かれる
逆に、バーの開業数は905件にまで達し、初めてランキング首位に輝きました。バー業態は、会話や音楽、雰囲気など特定の楽しさを提供することが可能であり、居酒屋とは異なる客層を惹きつけているようです。小規模店舗での柔軟な営業スタイルが可能なバーは、多様なニーズに応えているのかもしれません。これにより新たな市場の展開が期待されます。
地域別では東京・大阪が上位を維持
飲食店開業数が多い都道府県は、東京都が着実にリードし続け、1,864件で1位を維持。また、大阪も1,143件で2位に位置しています。しかし、北海道や京都の増加率が目を引き、北海道は61.1%、京都は56.5%の増加を記録しました。このような地域別の動向も興味深い注目ポイントです。
改めて見るべき飲食市場の変化
全体的な数字から見れば飲食店の開業は増加していますが、その背後にある業態別の潮流や消費者ニーズは見逃せません。カフェの減少やバーの増加は、消費者がどのような体験を求めているか、新たな業態選択の重要性を浮き彫りにしています。これからの飲食業態の発展に注目が集まる中、株式会社Reviewでは、こうした市場変化を引き続き追っていきます。