母娘で生理の話をする時代へ
最近の調査で、10〜20代の女性の8割以上が母親と生理について会話をしていることが明らかになりました。これは、母親が同年代だった頃に比べ、約30%の増加です。これは生理に対する理解と情報が広まり、社会的にオープンになってきたことが影響していると考えられます。
調査の概要
調査は株式会社murmur(マーモ)が計画し、10〜20代の女性と中学生から大学生の娘を持つ母親をターゲットに行われました。調査方法はインターネットを通じて実施し、合計で1,007人が回答しました。ここでは、母娘間のコミュニケーションについての実態を紐解いていきます。
母と娘のコミュニケーション実態
調査結果によると、現在の母と娘の間では生理について活発に会話が交わされていることがわかりますが、その感触には差があるようです。中学生から大学生の娘を持つ母親たちの7割以上が、「十分にコミュニケーションが取れている」と感じている一方で、娘たちの中にはそう感じていない人も少なくありません。
定義の違い
「まったくそう思わない」という回答は、娘世代が16.5%、母親世代は3.2%です。「あまりそう思わない」と回答した母親は14.5%、娘は8.7%で、それぞれ異なる見解を持っています。この違いは、親と子供のコミュニケーションの質に対する認識の差が主な要因と考えられます。
例えば、親世代は「話していること」がコミュニケーションの質を意味するが、子ども世代は「共感や理解」が不可欠と考える傾向があります。この価値観の差が、親子間の深い話し合いを阻んでいるのでしょう。
心配の種は生理痛
母親に対する質問では、娘の生理について心配していることとして「生理痛」と「体調の変化」が4割以上を占めています。
多数の母親が生理痛を大きな懸念として挙げており、サポート方法に困りながらも、約55%は「特に困ったことがない」と回答。サポートのタイミングや方法に悩むママたちも多いようです。
娘が抱える本音
一方、娘の側で生理に関して母親と話しづらいと感じる割合は4割に達します。その理由のトップは「恥ずかしさ」であり、家庭内の会話の習慣も関与しています。このため、家庭内で気軽に話す機会が設けられていないのが現状です。
具体的な悩みとしては、最も多く挙がったのが「生理痛」であり、そのほか「イライラや落ち込み」や「デリケートゾーンのムレ・におい」と続きますが、これらの悩みを母親に相談することは容易ではありません。
望まれるサポート
多くの学生たちは、母親に対して「相談に乗ってほしい」「優しく見守ってほしい」との期待を持っていますが、一方で「何も聞かないでほしい」といったプライバシーを尊重してほしいという希望もあります。このように、親子間のコミュニケーションにはデリケートな側面が存在することが見えてきます。
理想的な関係性
最終的に、約9割の人々が「女性特有の悩みをシェアできる親子関係は理想的」と考えています。生理についての話題はデリケートではありますが、親子でオープンに話せる関係は理想とされています。
今後の課題として、こうした親子間の障壁をどうやって取り除いていくかが重要です。それぞれの世代が情報をシェアし、相手の気持ちを理解し合うことで、より良いコミュニケーションが生まれるでしょう。
まとめ
調査結果から、生理についての会話が増えつつある一方で、母と娘の感覚にはまだ乖離があることがわかりました。社会がオープンになり、親子の関係も変化している中で、これからのコミュニケーションの形を模索し続けていくことが求められます。生理に関する悩みを抱え込まず、気軽に話せる環境を作り出していくことを目指しましょう。murmo(マーモ)では、そのサポートを行っていきます。