『ロストロフト』発売
2025-03-31 14:07:41

横浜と芝浦の哀愁を感じる新刊写真集『ロストロフト』が登場!

横浜と芝浦の過去を旅する『ロストロフト』



株式会社カンゼンが最新の倉庫写真集『ロストロフト』を2025年4月2日に発表しました。このアルバムは、建築写真家の安川千秋氏が1980年代から撮影してきた横浜、横須賀、芝浦の倉庫風景を収めています。

この写真集は、失われつつある倉庫の姿を追い、音楽が聞こえてくるような情景を描き出しています。特に、明治から昭和にかけての歴史的背景を持つ倉庫風景が中心に取り上げられています。

倉庫の歴史を感じるショート・トリップ



本書は、次のように構成されています。
1. 山下埠頭
2. 新港埠頭とその周辺
3. 帝蚕倉庫
4. 大黒埠頭
5. 横須賀 長浦
6. 芝浦

各章では、横浜や芝浦の倉庫それぞれの歴史と共に、その美しさが表現されています。特に、山下埠頭の姿は、次期都市開発の影響で消えかけているロストな風景として注目されています。

安川氏は、倉庫そのものが持つ独自の美しさに注目しました。評論家である川本三郎氏もその点を評価し、「美のないところにこそ美を見つけ出す」ことを述べています。

倉庫の魅力に迫る写真



写真集内で取り上げられた倉庫は、意図的に「見られるために作られたものではない」といった点が特徴です。 写真評論家の飯沢耕太郎氏は、これに加えて「忘れがたい存在感がある」と述べています。

また、建築史家の五十嵐太郎氏は、倉庫の劣化や汚れが自然に装飾として機能し、それぞれの経年変化が個性を与えることを指摘しています。これらの要素がともに、倉庫の無骨な美しさを際立たせているのです。

美しさに気づく瞬間



『ロストロフト』は、写真を通じて私たちに失われた時間と景色を思い起こさせます。倉庫の風景が持つ独自の「用の美」を感じつつあった安川氏のアプローチは、多くの観覧者に新しい視点を与えるでしょう。

本書の魅力は、その瞬間を捉えた美しい写真が満載で、見る者を過去の横浜と芝浦の旅へ誘います。

書誌情報


  • - 書名:『ロストロフト 横浜 - 横須賀 - 芝浦』
  • - ISBN:978-4-86255-752-0
  • - 写真:安川千秋
  • - ページ数:88P
  • - 判型:31×31㎝
  • - 定価:5,000円(税込)
  • - 発売日:2025年4月2日
  • - 出版社:カンゼン
  • - 商品URL:カンゼン公式サイト

この新刊は、倉庫に特別な思い入れがある方や歴史に興味がある方にはぜひ手に取ってほしい一冊です。次の時代に移り変わる前に、訪れてみる価値のある場所が多く詰まった写真集です。

会社情報

会社名
株式会社カンゼン
住所
電話番号

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